【NIIKEIキシャメシGW特別編道の駅特集】「天領の里」(新潟県出雲崎町)の黒いラーメン

道の駅「越後出雲崎 天領の里」

ゴールデンウィークも終わりが見えはじめたが、出勤があまり普段と変わらないため五月病やらブルーマンデー症候群やらという気分でもない。しかし、やはり「せっかくの行楽日和だし」とどこか観光地らしい所へ行っておきたくなってくる。

ということで、シーズン中の人出の様子を見に、とか、夏日だから海を撮影するため、とか理由をつけ、道の駅「越後出雲崎 天領の里」(新潟県出雲崎町)までやってきた。執筆時(5月5日子供の日)は快晴で、思った通り家族連れとツーリング客で賑わっている。

しばらく周囲を撮影した後、さて昼食(キシャメシ)と館内の食事処「陣や」へ。とはいえ、海鮮丼ではなんだか安直だし、業務中の昼に御膳というのもいささか豪華過ぎる。迷いながらメニューを見ていると、ひときわ異様な料理が目に飛び込んできた。

陣や メニュー

黒い、としか言いようのない見た目、「陣や オリジナル」のマークにもまた気を惹かれる。

「出雲崎“浜”ラーメン」(820円)。

こういうのを見たら、まあ……頼まずにはいられない。

セルフサービスの水を啜りながら待つこと数分。メニューの写真そのままな姿が運ばれてきた。一瞬「これ、麺入ってる?」と言いたくなる。写真では分からなかったが、よく見ると磯海苔ともずくが半々らしい。「映え」など毛頭考えていない彩りだ。

出雲崎“浜”ラーメン ネギとショウガが唯一の色彩

麺は白いが、ここにももずくを練り込んでいるらしい

もずくを掻き分けて出てくる麺は以外と真っ白。スープはシンプルな醤油ベース。素朴な中華の香りに、生姜と磯海苔が合わないわけない。一方もずくはと言うと、あの独特な弾力ある食感が案外楽しい。何より、海苔ももずくも大量に乗っているので麺と一緒にガンガン食べられるのが良い。

周りの客が食べる豪華な海鮮や名物の炊き込みご飯を尻目に、真っ黒いどんぶりを食べ進めるのはなかなか妙な気持ち。まあ、話のネタになればと注文した割に味も悪くはない。地元の名産(後述)だけあって、もずくはおいしい。こんなに大量に食べる機会ないし。普通のラーメンよりは思い出に残りそうな一杯だ。

ついでに、恒例のアイスもいただいた。地元の老舗・良寛牛乳が倒産し、名物だった良寛ソフトシリーズがメニューから消えてしまったのは残念だが、加勢牛乳を使った新顔の「mealソフト」(450円)もなかなかリッチな味わいで負けず劣らずだった。

(編集部・T)

mealソフト 薔薇蜂蜜のコクのある香りが特徴

天領の里にあった地元名物の解説、地元産のもずくへ対するプライドが伺える

その隣にあったヌタウナギの話、容赦無く串刺しにされた姿が哀愁を誘う

 

【グーグルマップ 道の駅「越後出雲崎 天領の里」】

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