【NIIKEIキシャメシ】5月10日 SnowMan(スノーマン)が勧めたら爆売れ!新潟で長く愛されている駅弁「雪だるま弁当」【動画あり】
地元密着の情報を伝えるローカル新聞の記者だが、本日はめずらしく県外出張。昼前に上越新幹線で東京へ向かう日だ。
東京に行く事はたまにしかない記者は、顔は平静を装っているが、ぶっちゃけ心の中は浮かれている。もう40代中盤なのに。
しかし問題発生だ。「NIIKEIキシャメシ」を担当する日だった事を思い出した。
新潟から離れて何を食う?
新幹線の出発時刻が迫る。悩みながら駅構内を歩いていると、「これしかない」というものが目に入った。
今日の「NIIKEIキシャメシ」は駅弁に決定!普段駅弁を食べることはほとんど無く、駅弁の売場をじっくり見ることは無かったが、新潟らしい食材を使った弁当が多数並んでいる。どれも美味しそうで迷う。
あ!こ、これは!!!
記者が子供の頃に何度か食べたことがある「雪だるま弁当」を発見した。信越本線の新津駅近くにある株式会社三新軒(新潟市秋葉区)が製造しているお弁当で、記者が子供の頃から(もっと前から?)存在している。ちなみに三新軒は、100年以上の歴史を持っている。
懐かしさのあまり手に取らずにはいらず、即購入を決定。
「これ、良いですよねー」と売店のお姉さまに声をかけると、「雪だるまは5色あるんですよ」と教えてくれた。
記者が知る雪だるま弁当は白色のみだったはずだが、長く見ないうちにカラフルなメンバーが増えたようだ。
しかしこの日は他の色は置いてなかった。週末には多く置いてあるそうで、事前に色を指定して予約することも出来るらしい。5色コンプリートを目指す人もいるという。
売店のお姉さまに「雪だるま弁当は人気ですか?」と聞くと、
「そうですね。以前、SnowMan(スノーマン)のコンサートが新潟であったのですが、その時メンバーの人がこの『雪だるま弁当』をファンに勧めてくれたんですよ。そしたら、1日に400個以上売れたんですよ」
へーーーーー!と驚く記者。スノーマンの影響力もさることながら、愛らしい雪だるま弁当のビジュアルは、確かにスノーマンファンが好んでくれそうだ。
もしまた新潟でスノーマンのライブがあるなら、記者が仕入れて販売したい・・・と邪(よこしま)な考えが浮かんできたところで、新幹線の発車時刻となった。
新幹線の座席に着き、雪だるま弁当をあらためて見る。
・・・可愛い。確かに5色集める人がいるのも分かる気がする。
なんと眉毛と鼻も動くことに気づき衝撃を受ける。子供の頃の雪だるま弁当は動かなかったはずだ。昔から愛される可愛いらしさは、細かい変化によって磨きがかかっていた。
さて、中身はどうだろう。
外は真っ白の雪だるま弁当は、中身は色とりどりの様々な具材がぎっしりと詰まっていた。
鶏そぼろ、味付椎茸、錦糸卵、味付数の子、味付蒟蒻、鳥照焼、味付山菜、うずらの卵、ミートボール、かに風味蒲鉾。そして、中央にはチェリーが鎮座している。
あぁ、どうしよう。記者の好きなものばかりだ。というか老若男女、誰もが幅広く好きな内容ではないだろうか。
味付椎茸を持ち上げると、隠れ雪だるまが顔を出した。仕事が細かく、小粋な遊び心。さすが寒さを耐え忍ぶ雪国らしい職人の心意気を感じた。
どのおかずにも味がしっかりと染み込んでいて、ごはんが進む進む。もちろん米は新潟県産コシヒカリ100%。ずるいほど美味しく、着々と記者の胃袋を満たしていく。
デザートとして残しておいたチェリーを最後にいただきフィニッシュ。
「ごちそうさまでした」
何十年ぶりに食べた雪だるま弁当は、見た目も中身も予測をはるかに上回った。お世辞抜きで、「大満足だった」と申し上げたい。
ちなみに使用後の弁当箱は、貯金箱として使える仕様になっている。家でも楽しめ、お金まで貯まる。新潟が誇る満足度200%の最強弁当に認定したい。
しかし、ある事に気づいた。気づいてしまった・・・。
これから2日間の出張がスタートするというのに、雪だるま弁当の箱が荷物になってしまったという事実に。
仕方がない。家に持ち帰ってお金を入れるまでが雪だるま弁当だ。
2日間の東京出張に励み、いっしょに新潟へ帰ろう。
(編集部・N)
【新潟三新軒】
新潟駅 駅弁臨時店舗
新潟駅構内2階 南口近く
問い合わせ:株式会社新潟三新軒(TEL025-244-1252)
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