【決算発表】田辺工業(新潟県上越市)、売上高は維持するも減益に
田辺工業株式会社(新潟県上越市)は5月12日、2023年3月期決算(連結)を発表した。売上高は429億4,400万円(対前年同期比1.0%増)、営業利益は27億3,200万円(同2.9%減)、経常利益は27億8,500万円(同3.9%減)、親会社株主に帰属する純利益は16億5,600万円(同11.6%減)だった。
同3月期連結累計期間において、 設備工事業界においては、公共投資は底堅く推移し、民間設備投資も持ち直しの動きが見られた。しかしながら、国内外の景気動向が不透明な状況などから顧客の投資判断は慎重な動きとなり、受注・価格競争は厳しい状況で推移している。
田辺工業グループでは顧客のニーズに合った設備の提案を積極的に行い、受注の確保・拡大に努めたという。同社グループのの主要顧客である化学業界において半導体・EV材などの製造に関連する大型プラント建設工事、環境負荷低減に向けた取り組みに関連する工事、定期修繕工事などを中心とした受注があり、前期を上回る受注高となった。
売上高は、国内においては新型コロナウイルス感染症による施工環境への影響は少なく、工事の進捗は概ね順調に推移したことや前期繰越工事の完成などから、前期並みとなった。