【第1四半期決算】福田組(新潟市中央区)、受注高順調に推移も不採算工事発生などで減収減益
株式会社福田組(新潟市中央区)は5月11日、2023年12月期第1四半期決算(連結)を公表した。
売上高は359億200万円(対前年同四半期3.7%減)、営業利益は13億2,800万円(同33.7%減)、経常利益は14億1,900 万円(同31.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は9億5,400万円(同36.0%減)となった。
経営成績に関して
前年同四半期と比べて、民間建築工事等を中心に受注高が増加し、手持ち工事高は順調に推移した一方、工事の進捗はやや伸び悩んだ。
利益面では、売上高の減少、建設資材価格の高騰に加え、不採算工事の発生などが影響。また、販売費及び一般管理費がやや増加したことで、営業利益は大幅減となった。経常利益は、受取配当金や持分法による投資利益などの営業外収益の増加により、前年同四半期と比べて大幅減、税金等調整前四半期純利益の減少に伴い、法人税等の税金費用が減少したものの、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同四半期と比べて36.0%減の9億円余となった。
連結業績予想などの将来予測情報
当第1四半期までの業績は、建設資材価格の高騰や、これまでのコロナ禍での受注競争激化などが影響し、前年同期を下回る結果となっているが、受注面においては、個別の受注高は第1四半期時点で304億円余、前年同期比31.0%増となっている。このため、今後は当年度に受注した工事の施工が図られることで、売上高及び利益は順調に推移することが予測される。
一方で海外経済及び物価動向、さらにはウクライナ情勢など、先行きの懸念材料が多く取り巻いており、今後の経済の押し下げ圧力が高まるリスクを払拭しきれない状況である。通期業績見通しについては、当初予想の通りと判断。配当予想についても、従来と変更なしとする。