【本決算】有沢製作所(新潟県上越市)の前期連結は原材料費高騰の影響などで減収益に
株式会社有沢製作所(新潟県上越市)は5月12日、2023年3月期決算(連結)を発表した。売上高427億2,200万円(前年同期比0.9%減)、営業利益22億2,800万円(前年同期比32.9%減)、経常利益27億1,700万円(前年同期比35.4%減)、当期純利益28億5,600万円(前年同期比27.0%減)と減収減益となった。
各セグメントの業績は次のとおり。
電子材料
フレキシブルプリント配線板材料及びプリント基板用ガラスクロスの販売が減少したことなどにより、売上高は265億4,300万円(前年同期比10.8%減)、セグメント利益は売上高の減少に加え、エネルギー費や原材料価格の高騰の影響を受け、12億2,300万円(前年同期比57.9%減)となった。
産業用構造材料
水処理用FRP製圧力容器の販売が増加したことなどにより、売上高は91億2,800万円(前年同期比29.4%増)、セグメント利益は13億1,500万円(前年同期比50.7%増)となった。
電気絶縁材料
インフラ関連向けの販売が減少したことなどにより、売上高は25億8,200万円(前年同期比0.8%減)、セグメント利益は1億8,400万円(前年同期比39.2%減)となった。
ディスプレイ材料
3D関連材料及びカラーリンク・ジャパン株式会社での偏光利用部材の販売が増加したことなどにより、売上高は41億6,200万円(前年同期比28.0%増)、セグメント利益は10億2,400万円(前年同期比25.6%増)となった。
その他
売上高は3億500万円(前年同期比25.7%減)となった。
なお、2024年3月期の連結業績は、売上高453億円(前年同期比6.0%増)、営業利益21億円(前年同期比5.7%減)、経常利益21億円(前年同期比22.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益18億円(前年同期比37.0%減)を見込んでいる。