G7新潟・財務大臣・中央銀行総裁会議が閉幕、結束あらたに広島へとつなげる成果【動画あり】
5月11日から新潟市中央区朱鷺メッセで開催されていた、G7=主要7カ国財務大臣・中央銀行総裁会議が本日をもって幕を閉じた。
開催3日間を通して、アメリカで3月から相次いだ銀行破綻が金融市場にどのような影響を及ぼすのか、ロシアの軍事侵攻が続くウクライナへの支援体制、途上国への債務問題やで意見が交わされ、改めてG7の結束を確かめ合う機会となった。
この日の午前は「保健」「経済安全保障」「国際課税」などについて話し合われ、午前の会議を終えて昼食の後、共同声明が採択され、鈴木俊一財務大臣、植田和男日銀総裁、神田眞人財務官が記者会見を行った。
鈴木大臣は「財務トラックにおいてG7の結束があらためて確認された。金融システムの問題やロシアによるウクライナへの軍事侵攻が世界経済に及ぼす影響など、数々の課題がある中で、別々の方向を向くのではなくさらなる結束によって対応していこうという確認がなされたことが大きい。この成果は、次に広島で行われるサミットにつながっていくだろう」と総論で述べた。
また、植田総裁は「(G7各国に向けて、日本経済について)これまでの資源高の影響を受けつつも持ち直しており、消費者物価は今年度半ばをめどにプラス幅を縮小させていく見通しであること、物価安定についての持続的安定的な実現を目指して金融緩和を持続することなどを説明させていただいた」と話した。
また開催地となった新潟市について「市民の皆様から多大なご協力をいただいた。(G7財務トラックの)参加メンバーの中には、今回初めてNIIGATAという地名を知ったという人も多かったが、食事や花火など文化を心から楽しんでいただくことができた」(鈴木大臣)と、世界に向けて存分に発信できたことにも触れていた。