【妻有新聞】「妻有の仕事人・未来図鑑」、津南中等生作成 第一弾18人が取材・写真・編集すべてを 新たな気づき、来訪者への地域魅力にも
「出来栄えはどうですか」の質問に、「パーフェクトです」と笑顔。県立津南中等教育学校生3年73 人が昨年作成した『未来図鑑|妻有の仕事人|VOL・1』を代表生徒3人が4月27日、桑原町長に手渡した。
未来図鑑は昨年の探究活動で制作。例年地域で職場体験を行うがコロナ禍で断念し、代わりに津南・十日町地域で働く18人を取材し図鑑にまとめた。観光業を営む『HOME HOME NIIGATA』の井比晃さんを取材した班は「十日町に移住を考えている人と地域とを結ぶ仕事をしている井比さんの話を聞いて、海外や県外の方がこの地域の魅力に気づき移住先に選んでもらえたら、人口減少が進む地域の課題の解決策になるのではと思った」。さらに「取材を通してその方の生き方や思いを感じて、仕事調べ以上の学びがあった」と学習の成果を話した。
生徒らの試行錯誤でできあがった図鑑。「班決め、取材交渉、表紙作りなど全て自分たちで行いました。写真の撮り方も地域の方から教えてもらいました。最初は何をすれば良いかわかりませんでしたが班メンバーや地域の方の協力で良いものが作れました。小学生や津南町の人、観光客など色々な方々に読んでもらいたいです」。担当教諭は「『仕事図鑑』は高校で作ることが多く、中学で制作したのは全国でも初めてでは」と話す。
桑原町長は「クオリティが高いものが出来たと思う。小中学生や大人にも地域に様々な職業の選択肢があることを知ってもらい、帰郷や町での起業を考えるきっかけ作りにもなりますね」と期待する。
未来図鑑は同校から10万円、同校支援する会から11万円支援の制作費21万円で1,500部印刷。町内小中学校町や役場、観光案内所のほか十日町市内の学校にも配布予定だ。
【妻有新聞 令和5年5月13日号】