【妻有新聞】妻有の自然、爽快に自転車で 民宿かみや、県「サイクリストにやさしい宿」

県「サイクリストに優しい宿」認定「かみや」の佐藤さん夫婦

雪国・妻有の地に初夏の陽気さえ感じられる季節を迎え、信濃川や新緑の山々を眺めながら走る絶好のサイクリングシーズン到来だ。そんなサイクリストの『後方支援』を担っているのが妻有地域で唯一、県『サイクリストに優しい宿』の認定を受けているビジネス民宿・かみや(十日町市南鐙坂)。

かみやは創業49年。小学校からクロカンスキーに取り組み、国体・成年部門で優勝したこともある消防士・佐藤昭則さん(53)宅で、民宿を切り盛りしているのは妻・由美子さん(54)。クロカンスキー選手として活躍している子どもたちと共にロードバイクに取り組んできた昭則さんの姿を見てきた由美子さんが「夫の趣味を生かした経営ができる」とラジオで知った認定制度に申請、自転車の車庫内設置や修理工具の貸し出しなど認定条件の設備を整え、昨年11月末に認定を受けた。『自転車愛好者が安心して滞在できる宿泊施設』と県からお墨付きをもらった格好だ。県ではホームページなどで県内認定の17施設を紹介している。

早朝に自宅から30キロメートル余り離れた魚沼スカイライン展望台や栄村方面など2時間半余りロードバイクでよく走るという昭則さんは自らの経験を生かし、「初心者からベテランまで、平日でもクラスに合わせて楽しめるサイクリングコースを紹介します」と言えば、由美子さんも「自転車愛好者が安心して滞在できるように努めています。お客さん同士が自転車の話で盛り上がるような民宿になれば」と話す。

妻有地域は、今年も9月に3コースに総勢千人が参加する『ツールド妻有』や8月5、6日には4年ぶりに再開する『ツールド苗場山〜栄村100㌔サイクリング』など、自然景観の魅力やロードバイク向きのコースでサイクリングのメッカになりつつある。

佐藤さん夫婦は「妻有地域が自転車文化を盛り上げる拠点になればうれしい。自転車愛好者に妻有の魅力をどんどん伝えていく、そんな民宿にしていきたいです」と話している。

「県サイクリストに優しい宿」認定施設は現在、県内17ヵ所。利用者はチェックイン前後の手荷物一時預かり、自転車を含む宅配便の受け取りや発送のサービスを受けられる。民宿「かみや」は十日町管内では唯一の認定施設で、自転車20台余りを収容できる車庫も設置している。かみや電話025‐757‐6896。情報サイト「かみや」で検索。

妻有新聞 2023年5月13日号】

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