「第1回ふるさと未来アワード」開催、学生たちがアイデアとプレゼン力でしのぎを削る
5月16日、新潟市中央区のクロスパルにいがたにおいて、一般社団法人新潟ふるさと組合主催の「第一回ふるさと未来アワード2023」が開催された。
大会の賞金総額20万円は、主催法人が企業などから募った「ふるさとサポーター」による「新潟ふるさと基金」から拠出されている。同法人の高橋大夢代表理事は第1回を迎えるにあたって「これまで企業活動への寄付は行ってきたが、今後を担う学生の支援も行っていきたい」と趣旨を述べた。
同アワードは、新潟県内の大学生以下の学生を対象にして、ビジネスモデルコンテストの枠を超えた広義の事業アイデアを募集したコンテスト。この日は応募者5名(団体)がプレゼンテーションを闘わせた。
いかにも学生らしい粗削りな魅力のプロジェクトから、実際に稼働する起業者による練られたビジネスモデルまで幅広い応募がある中、最優秀賞に輝いたのは開志専門職大学の3年・古津瑛陸さん。
長野県出身の古津さんは、大学に在学しながら2022年3月にシニア向けウェルビーイング事業を展開する株式会社Lacusを起業、代表取締役を務めている。
今回プレゼンテーションを行ったのは、高齢者の低栄養問題対策に適した「完全栄養アイス」のビジネスモデル。古津さんは「自分なりのやり方で、これからも第二の故郷である新潟への恩返しをしていきたい」と抱負を述べた。
また、準優秀賞は、新潟国際情報大学の学生有志団体「キミノデザイン製作所」から南雲結夏さんが選ばれた。南雲さんは「魚沼を笑顔にする活動」をテーマに掲げ、地元の子供によるデザイン制作のイベントを掲げた。
この日審査員を務めたINEST株式会社代表取締役の執行健太郎氏は「学生時代にこれだけの行動量をこなすことに感心した。とらえる視点が人それぞれなので、同列に審査するのはどうか、というところを考えると難しかったが、私自身も大変刺激を受けた」と総評を述べた。
審査員は、INEST株式会社東証スタンダード7111代表取締役執行健太郎氏、新潟べンチャーキャピタル株式会社代表取締役永瀬俊彦氏、有限会社にいがた経済新聞社代表取締役今井一志氏、新潟市市民活動支援センター運営協議会会長小倉壮平氏の4人。