新潟県弥彦村のブランド枝豆「弥彦むすめ」収穫がピーク、今年は好天により味も収量も良好【動画あり】

新潟県弥彦村で今年も、極早生品種の枝豆「弥彦むすめ」の収穫がピークを迎えている。今年は天候に恵まれたことから「さや付きも味も良いので、ぜひ食べてほしい」と生産者は胸を貼る。

県内の枝豆では最も時期が早い「弥彦むすめ」は、弥彦村のブランド枝豆。爽やかな香りと、鮮度を保つために枝付きで出荷されることが特徴。今年は温暖な日がつづいたことから、例年より早く1日ごろから村内各地で収穫を開始している。

18日はJA新潟かがやきが収穫風景を公開。弥彦村野菜部会部会長の吉野彰さんはこの日、朝4時半ごろから収穫を開始した。鮮度を保つため、日が高くならないうちに作業を終える必要があるという。また、枝付きのため機械が導入できず、人がマルチの中へもぐって手作業で一本一本収穫していく重労働だ。

収穫後は根に残った土を洗い、出荷作業へ。余分な葉や実入りの悪いさやを丁寧に省き、「弥彦むすめ」の証である赤いダグをつけていった。同日収穫された分は、翌日には店頭に並ぶ。

手作業で枝豆を収穫する生産者の吉野彰さん

収穫したばかりの枝の土を落とし出荷作業へ

作業がひと段落し吉野さんは「(今年は)好天に恵まれたが、その分温度管理が大変で、ようやく収穫へ漕ぎつけることができてホッとしている」と話す。今年の出来については「さや付きが良くて食味も良い。収量も平年並みかそれ以上の見込み」だという。

つづけて「(『弥彦むすめ』のブランドは)認知されているものの、食べたことがない人も多い。これからの季節はビールにも最適だし、枝付きなので家族で実をもいで、楽しく美味しくたべてもらえたら」と期待を込めた。

「弥彦むすめ」はこれから6月中旬ごろまで出荷される予定で、シーズン中約28トンの収量を見込む。ふるさと納税での人気などで県内外で認知が高まり、村の施策で毎年新規就農者も現れている。今後も村の農業を牽引していくだろう。

余分な葉やさやを落とすのも手作業

「弥彦むすめ」は枝を束ねた形も特徴

「弥彦むすめ」

 

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