岩塚製菓(新潟県長岡市)が新たに北海道事業部を設立、本社直轄で独自のビジネス展開、「瑞花」など販売店展開も視野に
岩塚製菓株式会社(新潟県長岡市)は5月19日の取締役会で、本社直轄の北海道事業部の新設と、購買部を製造本部の管轄とする組織変更(6月29日付)を行うことを決議。同日に新潟商工会議所で開かれた記者会見で、槇春夫代表取締役社長が明らかにした。
これまでにも岩塚製菓は、1990年から北海道千歳市に製造工場を稼働している。大手の米菓メーカーで北海道内に製造拠点を置いているのは同社だけ。
北海道工場開業から33年になるが、この間も同社では北海道限定商品の開発や、地元の高校などとのコラボ事業展開、工場直売店の展開など、地域に寄り添った「ローカライズ」を積極的に進めてきた。その結果、工場見学ツアーが道民に人気を博すなど「北海道独自の岩塚ブランド」が確立する中で、本格的な北海道戦略に乗り出す意気込みだ。
新たに北海道事業部長に就任するのが、株式会社瑞花および株式会社味のれん本舗の代表取締役社長を務めている渡邊幸雄氏なだけに、その本腰の入れ様と、瑞花など直営販売店舗の広域展開が視野に入っていることがうかがえる。
会見で槇社長は「これまでの展開で、手ごたえはある程度感じている。北海道はアジアでも有数のインバウンド誘客がある土地でもあるので、その中で米菓工場を通したビジネス展開ができないかという狙いも。まずは試験的にいろいろなことをやっていきたい」と意気込みを語った。
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