創業155年の料亭「遊亀楼 魚兵」(新潟県三条市)が新たな料亭の形を目指し、リニューアルオープン

新潟県三条市にある老舗料亭「遊亀楼 魚兵」

新潟県三条市にある老舗料亭「遊亀楼 魚兵」が昨年9月から行われていた改装工事を終え、5月23日にリニューアルオープンを迎える。

今年、創業155年となる魚兵は数年前から現状の料亭というビジネスモデルだけでは厳しい先行きになることを懸念していた矢先、新型コロナウィルスにより状況は一転。

座敷の予約のほとんどがキャンセル。飲食店としては苦境に立たされることとなるが、これを好機と捉え業務内容の見直しや今後100年、料亭というビジネスを展開するために社内で方針の見直しに着手した。

オープンキッチンを備えたショップスペース

2階にある座敷はそのままに、1階のスペースを改装。燕三条地域の製品が購入できる。ショップスペース、料亭の料理人が教える料理教室やランチを楽しめるオープンキッチンスペース、庭を楽しみながらくつろげる和室スペースや地域の文化や伝統、時節のものを発信するギャラリースペースと多様な用途で楽しめる場所となっている。

保内の庭師が手がけた室内庭園が望める和室

地域の伝統行事や文化を発信・展示するギャラリースペース

遊亀楼 魚兵 代表取締役社長 結城靖博さんは「本来、料亭は食事だけでなく文化や流行のプラットフォームとしての機能がありました。流行りや季節に合わせた着物で食事を楽しむ場としての料亭文化を再構築させることが今回のリニューアルのコンセプトとなっています」と今回のリニューアルへの思いを語ってくれた。

遊亀楼魚兵代表取締役社長の結城靖博さん

料亭という一見さんでは入りにくいという敷居の高いイメージを払拭するため、ランチやカフェ営業も行う。ランチでは魚兵が手掛けるお茶漬け専門店として新潟県淡島の郷土料理 鯛茶漬けを中心に、佐渡銀鮭と明太子のお茶漬け、そして国産鰻のお茶漬けを3種を提供する。

お茶漬けは3種類 (写真右)佐渡銀鮭と明太子茶漬け (写真上)国産鰻茶漬け (写真左)鯛茶漬け

カフェタイムでは地元のジェラート店と試行錯誤して開発したヨモギアイスののった笹団子パフェと、一ノ木戸商店街にあるお茶屋のオリジナル煎茶がセットのおだんごお茶セットの2種類が楽しめる。

(写真右)笹団子パフェ (写真左)お団子お茶セット

7月からは料理教室の開催も予定。新たなスタイルに生まれ変わった魚兵で郷土愛を感じ、料亭文化を体験してみてはいかがだろう。

遊亀楼 魚兵

新潟県三条市一ノ門1-2-17

0256-33-0261

定休日 月曜日

ショップスペース 11:00〜18:00
ランチタイム 11:00〜14:00(LO13:30)
カフェタイム 14:00〜17:30(LO17:00)

 

 

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