「透明性アピールして、議会の信頼回復を」楡井辰雄「新」県議会議長らが会見、他会派から候補立ち異例の投票決着

第102代目の県議会議長に就任した楡井辰雄県議(上越市選出、当選5回)

 

県政史上第102代目の県議会議長は101代目の議長が続投に

4月に行われた県議会議員選挙を経て、初めての県議会が5月22日に開かれ、上越市選挙区選出の楡井辰雄県議(当選5回)が、前期に引き続き議長を務めることとなった。また副議長には新潟市北区選出の青柳正司県議(当選4回)が就任した。

議会の後で開かれた会見には、正副議長が揃って出席。冒頭で楡井議長は「(県議会には)問題が山積しているが、今の体制の中でしっかりと努めたい」と挨拶した。楡井県議は、前任の議長が政務活動費をめぐる詐欺の疑いで書類送検され(裁判で不起訴)辞任した後を受け、今年2月議会で副議長から「昇格」。期が変わっても引き続き議長を務めることとなった。県政史上、期をまたいで同一人物が議長に就任するのは1957年の岡田幸平県議以来の66年ぶり。

また、自民党が圧倒的最大会派となってから、議長ポストをめぐる投票もほとんど行われていなかったが、今回は他会派からも候補者が立てられたという点でも異例であった。投票では34票(議席数53中)を獲得した楡井氏が選出された。

前任の議長が政治とカネに端を発する騒動で辞任したことについて「あのような辞め方になったのは残念なこと。ただ不起訴になったので私からどうこう言う問題ではない」と前置きしたうえで「県民の皆様から疑念を持たれるのは良いことではないので、透明性を以てやっていきたい」と話した。

また前回の県議選で、投票率が史上最低を記録したことについて「議会や議員に、魅力を伝えるという発信がうまくいっていないのかもしれない。ただ関心が低くなっているというのは、議員のなり手がいなくなるということにつながるので、真剣に考えなければならない」と話した。

副議長には青柳正司県議(新潟市北区選出、当選4回)が就任

こんな記事も

 

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。 読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓