鈴木工機株式会社(新潟県出雲崎町)が破産申請へ、負債総額約1億3,000万円
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、2021年3月11日付で事後処理を弁護士に一任していた、鈴木工機株式会社(新潟県出雲崎町、資本金1,000万円、従業員20名)は、4月20日付で関係先に通知を出し、仲江武史弁護士(仲江総合法律事務所、東京都世田谷区)を代理人として破産申請の準備に入った。負債総額は約1億3,000万円。
同社は1971年12月創業、1983年4月に法人設立された企業で、コンクリート用鉄筋メッシュ加工を事業として、地元業者を中心として営業地盤を形成し、ピーク時の1997年8月期には売上3億3,060万円を計上していた。
しかし、その後受注の減少や価格下落の影響を受けて業績は低迷、2020年8月期には売上1億9,500万円、1,500万円の赤字を計上するなど、恒常的な赤字と債務超過の状態が続いていた。支払振りも緩慢になるなど、資金繰りも厳しさを増していた中、2月22日には決済が不調となり、その後再度の資金ショートを起こして、3月18日に行き詰まりを表面化させていた。
その後は、主力取引先1社の支援を得ながら営業を継続、一般債務を約3年かけて支払うなどの私的整理による事業再生を進める意向の下で、4月8日には債権者説明会を開催していたものの、具体的な再生計画案及び弁済計画案を提示できず、結果として今回の措置となった。なお、この間支援をしていた取引先が継承して、事業としては継続している。