【長岡新聞】二和ドリームを創立、地域活性化へ地元住民らが創立 総会開催で盛り上がり
宮本・大積地区の活性化を目指す株式会社二和(ふたわ)ドリームの創立総会を5月20日、長岡ニュータウンセンタービル(青葉台1)で地元住民らが開催した。株主となった両地区の住民ら約30人が出席し、会社の活動計画案などが説明され、地域の活性化に意気込んでいた。
大積スマートIC開通を機に活性化を目指す
同地では現在、「長岡ジャンクション(JCT)」と「西山インターチェンジ(IC)」間で、「大積スマートIC」(仮称)の整備が進められている。同スマートICは「大積パーキングエリア(PA)」に設置予定で、2020年には国土交通省が新規事業化を決定した。すでに測量調査、設計が実施されている。
スマートICと合わせて、アクセス道路となる国道8号線沿いの「宮本PA」と長岡ニュータウンを結ぶ「長岡ニュータウン連結道路」の建設も実施される。整備が完成した際は同地のアクセスは格段に向上する。地域の期待は大きい。
スマートICの整備の動きが進み期待が高まる中で、雪国植物園(宮本町3)の大原久治園長から「宮本・大積にすばらしい観光資源があるのだから、スマートICの完成に合わせて何かするべきだ」との意見が出た。賛同した住民らは、旧二和村の名称を冠して「二和ドリーム」と称して月1回の話し合いを始めた。旧二和村は旧宮本村と旧大積村合併してできた。長岡市と合併するまでの4年間だけ存在した村名である。
そうした中で、「本格的に観光資源を活用するためには会社を設立すべきだ」との考えがまとまり、昨年11月にまちづくり・まちおこし応援企業の(株)宮本村(青葉台1)の深見政英村長を代表発起人とする発起人会ができた。今年に入り両地区と、造成前は多くが宮本地区に属していたニュータウンの住民らに対し設立時の株式引受人の募集を行った。
創立総会で活動計画案を発表
創立総会では、設立事項の報告や定款の承認などがされた。「大原園長の提案から二和ドリームはスタートし、会社を作ろうじゃないかとなった。多くの住民に協力してもらい創立の日を迎えることができ、これからは夢の実現に向けて進んでいきたい」と意気込んでいる。
また、長岡造形大学の前学長・和田裕さんが活動計画を説明。二和地区の自然や歴史文化、産業、スポーツ資源を再発見し、「花咲く街」「人来る街」「人集まる街」を合言葉に活性化と経済的地位の向上を図るとした。
二和ドリームは短期的には、活動拠点となる土地の確保や地区の宝物の掘り起こし、広報活動をしていく。平行して里山整備や植栽、ハウスガーデンなどを通して、花の街計画を進める。活動拠点としては、農産物直売や特産品開発、観光案内などを行うファーマーズマーケットを開設する。同マーケットは将来的には、行政や産業界と連携し道の駅に準じる観光施設としていく構想だ。
和田さんは「スマートICと連絡道路の完成に合わせて、ファーマーズマーケットを開設したい。産業をサポートし、雇用を創出する施設とするのが夢。そのためには同時に地区内の若手を巻き込んでいくことも重要になる」と語った。
総会の後には祝賀会も開かれ、地区の将来を思い描き、夢を語り合っていた。
【長岡新聞 2023年5月25日付】