長岡甚句大会4年ぶり 新潟県長岡市リリックホールで

新潟県長岡市リリックホールシアターでこのほど、長岡甚句大会が開催された。

同大会は、正調長岡甚句の伝承・普及を目指し、市民のレクリエーションと会員同士の技術向上と親睦を目的に、平成4年度から長岡市民謡連盟(小野塚晴夫理事長)によって主催さされている。

真剣な表情で謡う参加者(大会主催者提供)

令和2年から3年間、新型コロナウィルス禍のなかで中止を余儀なくされてきたが、今年は無事開催することができた。同コンクールは、年齢ごとに寿年の部、高年の部、青年の部の3部門、38人が唄声を披露した他、民謡の部では、美鶴会、民謡雪之会、民謡すみれ会、はなみずき会などによる唄と踊りが披露された。

同コンクールでは、新潟県新潟市から来た佐藤愛珠さん(38歳)が総合優勝し、トロフィーを手渡された。今年の前夜祭では、佐藤さんの美声が披露される。

平成29年の26回大会より理事長として、同コンクールの指揮をとってきたという小野塚晴夫理事長(70歳)は、「民謡愛好家の減少高齢化が進み、参加者の確保が大変なところに、新型コロナウィルス感染症の流行によって3年もの間、中止を余儀なくされた。今年はどうなるか心配だったが、何とか開催することができて安堵している」と語る。

小野塚理事長は20歳より民謡を始めて50年、唄と三味線を今も続けながら、後進の若者の指導に務めているという。「近年ダンスに押されていますが多くの方に興味を持って貰える様努力して行きたいと思います」と意気込みを語った。

今年の5月8日には、国が同ウィルス感染症を感染症法上、2類相当から季節性インフルエンザと同等の5類に引き下げた。新潟県長岡市内でも様々な催し物が復活し、街にも賑わいが戻ってきた。

今年の新潟県長岡市の夏の風物詩、大民謡流しの盛り上がりも、大いに期待できそうだ。

民謡は大人から子どもまで、男女の別なく楽しめる(大会主催者提供)

(文・湯本泰隆)

こんな記事も

 

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。 読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓