「村さ来 佐渡金井店」などのノア企画(新潟県佐渡市)が破産開始決定

「お好み焼本舗上越店」が入居していた物件

東京商工リサーチ新潟支社によると、有限会社ノア企画(新潟県佐渡市、設立1991年9月、資本金300万円、大地建二社長)は5月17日、新潟地裁佐渡支部より破産開始決定を受けた。破産管財人には傳田真梨絵弁護士(佐渡かんぞう法律事務所)が選任された。負債総額は約6,400万円。

同社は1976年10月に個人経営で喫茶店の経営を開始。1991年9月に法人化を図り、フランチャイズ契約を結び、「村さ来佐渡金井店」の経営に着手していた。1997年12月には「村さ来上越ふれあい通店」もオープンし、2004年9月期は売上高1億3,806万円、当期利益358万円を計上していた。

しかし、佐渡市の人口減少や他社との競争激化などで、売上高は減少傾向を余儀なくされていた。その後は、経営再建を図るべく、不採算店舗を閉鎖し、「お好み焼本舗上越店」の経営に注力するなどしていたが、昨今の新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛等の影響で集客が低迷、2021年8月ころから休業状態となり、2021年9月期の売上高は約960万円に落ち込んでいた。

また、赤字の状態が続き、財務内容も債務超過の状態に陥っていたもので、資金繰りも限界に達したことから、今回の事態に至った。新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは93件目となる。

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