塚田一郎代議士を刑事告発へ、第一選挙区支部の収支報告書記入漏れで政治資金規正法違反の疑い

政治資金規正法違反で刑事告発を受けることになった塚田一郎代議士

5月29日、新潟市民オンブズマン(谷正比呂代表、オンブズマン)は衆議院議員の塚田一郎氏(自民党、新潟1区選出、当選1回)を政治資金規正法違反を理由に刑事告発すると公表した。6月7日に新潟県警察本部へ告発状を提出する予定。

提出予定の告発状によると、自由民主党新潟県第一選挙区支部の代表者である塚田氏および同支部の会計責任者(氏名不詳)は、政治資金規正法12条1項により選挙区支部の収支報告書を新潟県選挙管理委員会を経由して総務大臣への提出が義務付けられているが、この提出に際し個人の党費・会費の収入があるにもかかわらず、これらを記載しない内容を提出したとして政治資金規正法25条1項3号及び警報60条に違反する、と指摘している。

告発者となるオンブズマン側は「塚田氏は、公職候補者のみならず、参議院選挙の当選経験が複数回あり、現在も現職の衆議院議員であるため、個人の党費・会費収入が皆無ということはありえない」としている。

一方、塚田氏側はオンブズマンの指摘を受け、2月17日に新潟県第一選挙区支部名義で新潟県選挙管理委員会に対し「訂正報告」を行っており収入総額4,306万9786円、前年収入楽103万3,150円にそれぞれ訂正したものの、記載漏れとなっていた「収入欄」の「個人党費」「会費収入」の金額及び納入者の数は修正されていない(5月29日現在)。

新潟市民オンブズマンの事務局機能が入る新潟合同法律事務所と同事務所が入居する新潟市中央区のビル

新潟県における政治とカネをめぐる問題については、2023年2月に当時の県議会議長(自民党籍)がやはりオンブズマンから収支報告書の記載漏れを指摘されて離党、議員辞職となり、その後に刑事告発もされたが同件では不起訴となっている。

また、問題になった塚田氏の収支報告書と同時期に、野党議員1人の収支報告書にも記載漏れが見られ(既に修正済み)、今後の動向が注目されるところではある。

 

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