【大盛況】新潟市南区で初夏を彩る風物詩「白根大凧合戦」が開催中、新潟県の花角知事も観戦
白根大凧合戦が6月1日から5日まで、新潟市南区白根・西白根中ノ口川堤防上で開催されている。初夏を彩る風物詩として行われる伝統行事で、2015年3月24日には新潟県指定無形民俗文化財にも指定されている。
中ノ口川を挟み、白根側堤防(東)と西白根側堤防(西)で揚げられる凧で競う。凧を揚げる際に南(新潟県三条市方面)から北(新潟市方面)に向かって走りながら揚げる。このとき北から吹く風の良し悪しによって凧の揚がり方が変わる。東側から先に凧を揚げ、次に西側から凧が揚げる。上空で凧が交差したら水面に落ちた凧の引き合いが始まる。相手の凧を切った方が勝ちだ。期間中の通算成績で順位が決まる。
大凧合戦3日目である6月3日は、おおむね晴天に恵まれ凧を揚げるには十分な風が吹いており、数多くの凧が空を舞った。白根本町通りは多くの屋台で埋め尽くされ、とても賑わっていた。
「焼きそば」や「ぽっぽ焼き」といった出店をはじめ、多種多様な屋台が軒を連ねた。会場は溢れんばかりの観戦客で賑わい、凧が空に舞うたびに多くの歓声が上がっていた。
白根凧合戦協会の阿部隆一事務局長に今年の大凧合戦の話を聞くと、「まずは初日に(合戦が)一戦あったので安心した。2日目は中止になったが、とりあえず(初日に)合戦ができて一安心。あとは怪我人なく終えることを祈っている」と語った。
大凧合戦を観戦に来ていた新潟県の花角英世知事は、「残念ながら合戦はなかったが、爽やかな風で天気も良いし、(会場に)大勢の人たちが出ているのは嬉しい。コロナ禍前の生活に戻ってきたなと感じた。本当に前以上に元気になってほしい」と語った。
白根大凧合戦は6月5日まで熱戦が繰り広げられる。伝統的な世界最大の大凧合戦に注目だ。
(文・撮影 佐藤拓磨 、小林隼)