【妻有新聞】来年3月まで市直営、明石の湯 温泉は継続 8月から改修休館、ファミリー層利用増に

アートな温泉浴場が継続される明石の湯

大地の芸術祭作品の展示拡充のために十日町市が閉館方針を出した温泉日帰り施設「明石の湯」は、先月の臨時市議会で廃止を盛り込んだ条例改正が否決され、当面の存続が決まった。これを受け市は2日の市議会産業建‮٣‬‭]‬常任委員会で来年3月までの運営方針を示し、年度末までは市直営で行い、この間の業務委託は越後妻有里山現代美術館モネを運営受託するNPO越後妻有里山協働機構に委託し、来年4月以降は改めて指定管理者を決め運営継続する方針を示した。コストアップの要因とされる温泉は、入湯税収入が見込めるため継続する方針を示した。

明石の湯は現在、クロステンを運営する一般財団法人・十日町地域地場産業振興センターが指定管理受託しており、今回の条例否決を受ける形で同センターから「指定管理解除」の申し出があり、9月30日での契約解除が決まった。このため2023年度の指定管理料(1,550万円)は残る半年分が返還される。ただ4月以降の半年の中で運営に要した経費があり、この費用補てんはされる。

今後の運営ではキナーレ全体の活用に合わせファミリー層の利用を促す施設改修を計画し、今月16日開会の6月定例議会で改修費補正予算を提案する。改修内容は13日の産建常任委員会で説明する。この改修のため8月1日から10月末まで休館する。
さらに9月定例会には明石の湯を「公の施設」とする設置条例制定議案、10月以降の運営費補正予算を提案する予定。11月から来年3月までは市直営で運営し、NPO里山協働機構に委託する方針。12月定例市議会に翌年4月以降の指定管理者を提案する方針。なお運営コスト減のため加温は灯油から電気方式に変更し、温泉ポンプやボイラーなどタイマー制御を取り入れる予定だ。

妻有新聞 2023年6月10日号】

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