衣料品小売のカワトー(新潟県阿賀野市)が破産申請へ 負債総額約1億4,000万円

カワトー店舗(新潟県阿賀野市)の様子

東京商工リサーチ新潟支社によると、衣料品小売の株式会社カワトー(新潟県阿賀野市、設立1979年11月8日、 資本金1000万円、馬場信夫社長、従業員15人)は6月9日付で事業を停止し、事後処理を今井慶貴弁護士、ほか2人(弁護士法人一新総合法律事務所、新潟市中央区)に一任した。今後は破産による整理を予定している。負債総額は約60人に対し、約1億4,000万円。

1959年に現代表が衣料品の小売業を創業し、1979年11月に株式会社に改組して衣料品小売店の「ファミリーカジュアルカワトー」を経営していた。婦人服のほか、紳士服、子供用品、寝具などに加え、地元学校指定の学生服や体操服なども取り扱い、1986年2月期は7億円台の売上高を計上していた。

しかし、大手量販店との競争激化や購入形態の多様化などでその後の売上高は減少傾向を余儀なくされていた。2003年には現代表の長男が代表に就任し、2005年にインターネット事業部を開設、その後も楽天やAmazon、Yahoo等に出店してネット販売事業を拡大するとともに、2016年には楽天に介護用品専門店を出店していた。

しかし、2020年2月期以降は、ネット販売事業においても他店との競争激化や新型コロナウイルス禍による販売低迷の影響を受けていた。また、2021年5月に前代表者が逝去し、高齢の現代表のもとで事業を継続してきたものの、先行きの見通しが立たず、資金繰りも限界に達し、今回の事態に至った。

新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは97件目となる。

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