三条市名物カレーラーメンが「冷たい」夏限定商品に 新潟県と北陸三県のセブン‐イレブンで新発売【動画あり】

株式会社セブン‐イレブン・ジャパンは6月後半から、三条飲食店組合カレーラーメン部会と協力し開発した「冷たいカレーラーメン」を新潟県と北陸三県で販売開始する。6月13日にはその完成報告のため、関係者が新潟県三条市の滝沢亮市長の元を訪れた。

カレーラーメンは三条市の名物。セブン‐イレブン・ジャパンでは昨年冬季にも、カレーラーメン部会監修の商品を販売したが、その好評を受けて第2弾を企画。夏向けの「冷たい」カレーラーメンは地元の三条でもあまり見ないことから、カレーラーメン部会との打ち合わせや試食を繰り返したという。セブン‐イレブン・ジャパン甲信越・北陸地区マーチャンダイザーの平井達也氏は滝沢市長への報告の中で、その完成までの試行錯誤について語っていた。

平井氏によると、「冷たいスープはカレーの香りに課題があった」。そのため今回は、煮干し出汁に豚や鶏の旨味を加え、さらにカレー粉で炒めた挽肉炒めを入れたことが一番のポイントだという。先にカレー粉を炒め、油にその香りをつけることで、食べた時にカレーの風味が増強されるよう工夫した。また、福神漬けやメンマといった定番具材以外にも、甘みと彩りを加えるためにパプリカを入れている。

なお、前回のカレーラーメンは新潟県以外にも石川県で特に好評だったという。セブン‐イレブン・ジャパン長岡地区ディストリクトマネジャーの高家修平氏は「1年間を通じて、カレーラーメンという食文化を広げていくきっかけにしたい。他エリアでは売っていない商品なので、夏休みに新潟に来た記念に買ってもらえる商品になれば」と期待を込める。

冷たいカレーラーメン

試食する三条市の滝沢亮市長

試食した滝沢市長は「(コメントを忘れて)思わず食べ進めてしまった」と笑いつつ「梅雨入りして暑いこの時期に最高。味はしっかりと麺に絡んでいてカレー好きも満足できるが、その一方で辛すぎることもない。本当に部会と打ち合わせを重ねてきたということがわかる味」だと太鼓判を押した。

セブン‐イレブン・ジャパンとカレーラーメン部会では、今回の新商品をきっかけに、冷たいカレーラーメンが地域の店舗でも増えていくことを期待しているという。滝沢市長は「冷たいのも食べられるようになれば、さらにこの食文化が根づくんじゃないか。また、石川県で売れているということもまったく想定してなかった。観光や交流のきっかけになればさらに嬉しい」と語った。

「冷たいカレーラーメン」の価格は540円(税抜)。新潟県では20日から、富山県・石川県・福井県では27日からの発売となる。

左から、セブン‐イレブン・ジャパン長岡地区ディストリクトマネジャーの高家修平氏、三条市の滝沢亮市長、セブン‐イレブン・ジャパン甲信越・北陸地区マーチャンダイザー平井達也氏、石倉製麺所開発営業課次長鈴木寿直氏

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