「今の国民の認識はどの辺が多数なのかという議論があってもいいと思う」花角知事がLGBT法案について言及
新潟県の花角英世知事は6月14日に行われた定例記者会見で、性的少数者に対する理解を広めるための「LGBT理解増進法案」(LGBT法案)が衆議院で可決されたことを受け、法案への所感などについて語った。
花角知事はLGBT法案の可決について「性に関する国民の受け止めは、かなり人によって大きな開きがあるように私は思うので、非常に微妙な問題だと思う。その中でそれぞれの人権が尊重される、あるいは多様性が認められるという社会を目指していくという事は多くの人が否定しない。だが、具体的にどこまでのものが社会として受け入れて共存していくという事については、色々な意見が出てくるというのが現実ではないかと思っている」と所感を語った。
続けて、「アイデンティティという部分で色々な意見が出てくるとは思うが、いずれにせよ衆議院での議論は一つの区切という事なので、これから参議院でさらに議論を深めていって頂きたいと思っている」と話した。
さらに、「永遠に議論をしているわけにはいかないだろうから、どこかで整理をされると思う。時代的にも変わっていく部分はあると思うが、今の国民の認識はどの辺が多数なのかという議論があってもいいと思う」と述べた。