「祭り~地域の人たちの想い~」 新穂青木(2021年4月15日)【(株)佐渡テレビジョン】


さて、4月15日をピークに島内では春まつりが行われています。

昨年は新型コロナウイルスの影響で中止や縮小を余儀なくされながらも、伝統をどうにか絶やすまいと、今年は工夫をしながら実施を決めた地域もあります。このシリーズは、「祭り~地域の人たちの想い~」と題し、祭りの様子と祭りを継承したいとする住民たちの想いに迫りました。

春まつりがピークとなる4月15日。新穂青木の熊野神社には、まだ静けさが残る朝5時から、青年会のメンバーや役員らが続々と集まってきました。5時半をまわるとお宮で出発の報告が行われ、いよいよ祭りの一日が始まります。

新穂青木は、昨年、今年と春祭りを実施することを選択しました。ただ、各家を回る「門付け」については事前に各戸に、門付けを希望するかのアンケートを実施し、希望した家にのみまわることにしました。また、門付けを行う先でも飲食の提供を遠慮することを知らせ、まつり当日まで鬼太鼓にかかわるメンバーの体調管理を徹底するなどしてこの日を迎えました。

午前6時30分ごろ、お宮での打ち出しが終わると、青年会による鬼太鼓は、集落の門付けへと出発します。新穂青木の集落は例年、朝6時の打ち出しから夜の24時をまわるころまでおよそ120軒を門付けしますが今年はアンケートの結果、そのおよそ半分の60軒をまわります。門付けを希望した各家の人々は、コロナ禍でも町に太鼓の音が響くことに感慨深げな表情を浮かべていました。

また、この日は学区になっている行谷小学校にも訪問し、全校児童を前に舞を披露しました。青年会のメンバーらは、子どもたちの生き生きとした表情を見て改めて祭りを開催できたことに喜びを感じているようでした。様々に工夫をしながら、春祭りの実施にこぎつけた青年会。そこにはこんな思いがありました。

 

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