【火災予防】火元をチェックし最高の夏祭りに、新潟市西蒲消防署が「巻夏まつり」の前に露店を検査

およそ600メートルにわたって露店が立ち並ぶ

新潟市西蒲消防署は6月16日、西蒲区巻甲地内にある仲江通りにおいて、同日から18日の3日間にわたって開催される「巻夏まつり」に向けて露店検査を実施した。

西蒲消防署では、2013年8月に京都府福知山市で発生した花火大会の火災を踏まえ、露店検査を通じて関係者に適切な火気の取り扱いを指導している。

新潟市では、京都府の福知山市で発生した火災を踏まえ、火災予防条例の一部を改正。2014年8月1日から催しにおいて火器を使用する場合は、消火器を準備するとともに、消防署へ事前の届け出が必要になった。

今回の夏祭りに出店する露店は約150店舗。そのうちの約90店舗が火器を取り扱う店舗となっており、西蒲消防署は警戒を強めている。特に今回はコロナウイルスが5類に移行したことも相まって、夏祭りの会場には非常に多くの人出が予想される。

露店検査に参加したのは西蒲消防署の署員8人。2人づつ4班に分かれ、各店舗で使用されるプロパンガスなどの燃料タンクや各火器器具などをチェックして回った。

各店主たちは署員たちの申し出に快く応じていた

燃料が固定されているかどうかをしっかりと確認

立ち並ぶ露店の店主に許可証の提示を求め、消火器の使用期限を確認したり、プロパンガスの固定がなされているかなどを90分にわたって確認し終えた。

西蒲消防署市民安全課の高野行雄課長に露店検査の感想を問うと、「各店舗には消火器も置かれていたし、火器の取り扱いについても適正に設置してあった」と話した。

チェックの際に気をつけていた点を問うと「プロパンガスのボンベにあるホース部分に亀裂はないかとか、プロパンガス自体に転倒防止がないかどうかを重点的にチェックさせてもらった」と語った

4年ぶりのフル開催となる「巻夏祭り」。17日には花火大会、18日には「東京ディズニーリゾート40周年スペシャルパレード」が開催されるなど、例年以上に多くの人出が予想される。

祭りの参加者が安心して最高の思い出を作るには、新潟市西蒲消防署が行ったような官民一体となった取り組みが必要不可欠だ。

消火器の使用期限などをチェック

防火を呼びかけるリーフレットを手渡す様子

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