にいがた経済新聞編集部発「今週のまとめニュース」(6月12日〜18日)

 

経済

6月12日

衣料品小売のカワトー(新潟県阿賀野市)が破産申請へ 負債総額約1億4,000万円

【既存店21か月連続プラス】ハードオフ(新潟県新発田市)が5月度店舗売上高を発表

 

6月13日

「企業価値の向上へ」アクシアル リテイリング(新潟県長岡市)が50万株(上限)の自己株式取得を決議

 

6月14日

ソフトウェア開発などを手掛ける株式会社ソフトプランナー(新潟市中央区)が破産開始決定、負債総額約1億2,700万円

 

政治・行政

6月12日

【村上新聞】村上市長選挙 無念の斎藤氏「まだ選挙権のない若い人たちのため」

6月13日

現役県庁職員が約160万円を不正に引き出し着服していたことなどが判明、県庁で同局が謝罪会見

6月14日

「非常に遺憾なこと」新潟県の花角英世知事が現役県庁職員が起こした不祥事などについて言及

「今の国民の認識はどの辺が多数なのかという議論があってもいいと思う」花角知事がLGBT法案について言及

6月16日

新潟県三条市、市役所の組織改革や業務効率化などのためプロジェクトを開始

 

社会

6月12日

【19年連続の取り組み】新潟県労働金庫(新潟市中央区)が新潟県交通遺児基金へ「ろうきんマイカーローン」による寄付金を贈呈

6月13日

【独自】サイクリストと事業者の双方が笑顔になる! K’s Gallery(新潟市中央区)が取り組むサイクルスタンド設置拡大プロジェクト「#サイクルスタンド新潟」が話題

【歴史特集】にいがた観光カリスマ・永見完治さんと行く、知られざる上杉謙信公ゆかりスポット【マップ付き】

 

6月15日

一正蒲鉾の「うな次郎くん」が特殊詐欺へ注意呼びかけ、「ぷらっと本町」(新潟市中央区)で啓発活動【動画あり】

6月17日

【「笑点」にも出演】新作落語のトップリーダーの一人である、三遊亭白鳥師匠(新潟県上越市出身)が地元・高田世界館で独演会

 

編集部ピックアップ

6月12日

【独自】トップYouTuberのHIKAKINさんは新潟県妙高市出身、同級生などの証言で浮かび上がる人間性「スキーで全国大会入賞」「ストイック」「気遣い」

6月15日

【LGBT法案可決】実は、高鳥修一代議士以外に10人以上が「お腹が痛くなる」予定だった事実

6月16日

書店員が選ぶ「今月のおすすめ本」2023年6月(提供 ジュンク堂書店新潟店)

 

編集後記

6月16日の衆議院本会議で立憲民主党が岸田内閣に対する不信任案を提出。不信任案の理由は「解散権を振りかざし、政治・経済を混乱させたから」というものだが、その時点で既に岸田文雄首相が今国会での衆議院解散を見送る意向を示した後だっただけに、何ともしまらならない格好となった。案の定、共産党が賛成したのみで、自民、公明、維新、国民民主などの反対多数により否決。立民の姿を見て、吉本新喜劇で池野めだか演じるヤクザが、ボコボコにされながらも「今日はこの辺にしといたるわ」と捨てゼリフで去っていき、一同一斉にコケるというお決まりのパターンが想起されたのは、記者だけではあるまい。

とはいえ、今国会の前半=サミット直後には永田町に解散風が吹き荒れていたのは事実だし、こと現状においても自民党の古い幹部の間では「今、解散しないでどうするんだ」という総選挙待望の声がある。現執行部は伝家の宝刀を「抜きたくても抜けなかった」というのが本音だろう。サミット直後、野党の準備が整わないうちに解散、が自民にとっては理想だったが、何日もしないうちに政務秘書官だった岸田氏の長男の問題が発覚、公明党との候補者調整も難航、マイナンバーカードのトラブル頻発と、今度は与党内で問題が相次ぎ、今秋までにずれ込む格好となった。

記者の立場から言わせてもらえば、今回ばかりは解散総選挙を待ち遠しく思っている。新潟は6選挙区から1減の5になり、新たな椅子取りゲームが始まるのは楽しみだ。その主戦場は新しい新潟4区。自民党から泉田裕彦、鷲尾英一郎、立憲民主の米山隆一という三人の現職が一つの議席を争う。自民党県連は次期総選挙で公認候補となる選挙区支部長に鷲尾を選任、党本部に上申したが、泉田がこれに対し「意見聴取もないままに排除された」として県連に反発している。

いやいや、このヒリヒリする感じは久々、これですよこれ。われわれ野次馬は、こういう自民党内の切磋琢磨もとい「愛憎劇」が見たいのである。かつての中選挙区の頃はもちろんだし、小選挙区草創期もまだ、そのヒリヒリ感を引きずっていて良かった。

もう、全選挙区にドラマがあった。昨日の友が今日の敵となったり、見え見えの面従腹背があったり、そういう「どろどろ系昼ドラ」みたいな選挙が見たいのだ。

その点、近年の新潟の小選挙区、特に比例北信越ブロックとのダブル登録が認められてからは、選挙中は適当にプロレスやって、結果も予定調和でシャンシャンという・・・

そういえば、元自民党代議士のタレント・金子恵美氏(当時は新潟4区選出)が先日、ABEMAの番組「NewsBAR橋下」に出演したとき「選挙で私の敵だった人が、今は自民党の衆院議員になっている」と言っていたが、これは元三条市長で現衆院議員の国定勇人氏のことで間違いない。この御仁などは、市長当時に明確な政治スタンスを示さず、また自身の選挙でも自民党をことさら頼りにすることもなく、ポストが空いたとたんにいち早く手を挙げた。番組内で橋下徹氏も言っていたが、なにか戦国武将のような立ち回り。昔の自民党はこんな国定氏のようにもっと「自分党」だった。自分のためになるなら手段を選ばない、そういうギラギラした感じがあった。

県連の重鎮を告発しておきながら「自民党県連は私を排除した」とぶうたれる、そんななよっちいことでどうする、秋には「戦国4区」が始まるというのに。

(編集部I)

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