【新型コロナウィルス感染症】囁かれる「第9波」の入り口、新潟県は大丈夫か?

「第9波」の懸念が……。(写真はイメージです)

6月16日に厚生労働省の専門家会合が今年5月のコロナ5類以降に初めて開かれたが、これを境に「第9波」がトレンドワード化し注目されている。これから夏に向かい、果たして全国的に「第9波」と言われるような感染拡大は起きるのか、新潟県ではどうなのか・・・

6月16日の専門家会合では、4週連続で感染者数の増加が続いている状況から「第9波」を懸念する声があがったのだが、問題はこの間の上げ幅で、1週間ごとの定点観測で1医療機関当たりの数字がおよそ1.1倍程度の上昇率を繰り返しているという。果たしてこの状況は異常事態と言えるのか。

新潟県の事情を新型コロナウィルスの感染対策や情報に対応している新潟県医療調整本部に聞いた。

「新潟県でも直近3週連続で1.1倍程度の増え方はしており、この点では全国的な事情と同じです。ただこれを以てすぐに『第9波の感染爆発に備えて対策を』という動きは今のところありません」(県医療調整本部)

基本的な感染対策と備えについては県でも引き続き取り組んでいくが、この間の上昇から判断して一足飛びに「第9波の入口」という警鐘の鳴らし方はしないという。

3月29日に開かれた新潟県医療調整本部主催の新型コロナウィルス感染症の5類移行に向けた説明会の様子

新潟県ではコロナ5類直後に1医療機関あたりの感染者(5類移行後は県内84カ所の医療機関で定点観測になっている)が1~2人だったが、すぐに4人程度に上がり、ピーク時は6人程になったが、今では少し落ちついて4~5人で推移している。これは全国的な数値とほぼ同じ。ただしあくまでも定点観測なので局地的には特定の医療機関や高齢者福祉施設などで小規模のクラスターが発生した例もいくつかある。

新型コロナウィルス感染症は、毎年夏と冬に感染者増加が発生する傾向があり、昨年もやはり夏と冬に大きく数を伸ばしている。今回の「第9波の懸念」も増加傾向にある夏を目前に控えてのニュアンスではないか。

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