新型コロナウィルス感染症「第9波」の可能性について、花角知事「急激な増加とは思っていない」
新潟県の花角英世知事は6月21日午前に県庁で記者会見を行い、一部専門家の間でささやかれる新型コロナウィルス感染症の「第9波」の可能性について言及した。
記者から「新型コロナウィルス感染症の定点観測の数値が2週連続で増加傾向にあり、専門家の中には『第9波』の入り口という指摘もあるが、現在の感染状況をどのように見ているか」という質問があった。
これに対し花角知事は、「確かに前週に比べ微増しているが、大きな増加傾向とは思わないので、現時点で『第9波』に入ったかどうかは正直わからない。過去を振り返っても、夏は増加傾向にあるので注視はしていかなければならないが、ここにきて急激に増えた印象はない」と話した。加えて「現在は入院者数、病床使用率、中等症患者数はいずれも減少傾向にある。したがって今直ちに医療現場に大きな問題が生じているわけではない」と付け加えた。
「増加傾向がどのくらいに達したら、県民への呼びかけなどを行うのか」という質問に対しては、「症状があれば外出を控えてください、あらかじめ抗原検査キットなどで検査をしてください、という自治体でできる呼びかけは引き続き行っている。(行動制限などの)基準は国が考えること」と答えた。
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