新潟・燕三条で音楽フェス開催、ドッツアンドラインズとファッション・カルチャー誌「TOKYODOT」のLANDがタッグ
株式会社ドッツアンドラインズ(新潟県三条市)と株式会社LAND(東京都渋谷区)が6月23日、新潟県の燕三条地域で新たな音楽フェスティバルを開催すると発表した。開催日は10月28日、場所は「ミズベリング三条」。著名なアーティストの参加だけでなく、地元の住民や産業などにもスポットを当て、地域経済の活性を目指す。
23日昼の記者会見には、ドッツアンドラインズの齋藤和也代表取締役、三条市の滝沢亮市長、そしてファッション・カルチャー誌「TOKYODOT」の共同編集長である和田直希氏(LAND 代表取締役社長)と益若つばさ氏(株式会社PLAYDOT 代表取締役社長)が出席し、フェスの概要や参加アーティストを発表した。
フェスの名称は「Tsubamesanjo, Japan Fes.」。「TOKYODOT」が齋藤代表と滝沢市長を取材したことが契機となり、今回の開催に繋がった。上越新幹線沿線地域ではほかにも「フジロック」(新潟県湯沢町)や「米百俵フェス」(新潟県長岡市)が開催されており、同様の層の集客も狙う。なお、「Tsubamesanjo, Japan Fes.」は来年以降も継続的に開催していく予定。和田氏は「『1回だけ何かやってたな』とならないよう、我々は全力で進めていく」と意気込む。
今回の記者会見では、アメリカ合衆国出身の歌手・Aloe Blacc(アロー ブラック)さん、バンド・indigo la End(インディゴ ラ エンド)、TikTokerのMINAMIさんの参加を明らかにしたが、今後も順次参加アーティストを発表していく。音楽アーティストだけでなく、モデルやお笑い芸人なども出演する予定であるという。
また、今回のイベントでは「地方創生」や「地域経済の活性化」を掲げ、「フェスの全てのグッズを燕三条で作る」(和田氏)。ものづくりの街であることを活かし、地域住民とイベントとの接点を増やすことで、イベントへの機運を高め、また地域産業への誇りにつなげる。ほかにも、チケットが「燕三条『市』の住民票」となって継続的に参加者が燕三条と関わりつづけることができるような仕組みをつくり、「最終的には移住につなげる」(齋藤代表)ことも目指していく。
益若氏は「SNSという自分の好きなものを見る文化の一方で、雑誌は雑食的な内容。芸能人以外にも、色々な仕事をしている人を取材してきた。若者に『こんなカッコいい仕事があったのか』と気づかせ、選択肢を増やしてあげたいと思っている。そんな中で、齋藤代表と出会った」と話し、その理念を今回のフェスにも反映する。また、世代や業種を超え文化を共有できる場にもしていくという。
齋藤代表も、若者に興味を持ってもらうために「ものづくりに関わるきっかけは、多方面から用意しないといけない」と話す。「工場で働いている人にフォーカスを当てるためには、大きなイベントを一発やるのでなく、(イベントに)関わることによる付加価値でアプローチしていく必要がある。『(著名人が)使っている物は俺が作っているんだ』と言える土壌を形成したい」という。それは、今回の「グッズを燕三条で作る」という点に結びついている。
そして、「今までできなかったことを別のアプローチから行うことがこの地域には必要。これからの10年をつくるためのスタートを切りたい」と熱を込めて語った。
「Tsubamesanjo, Japan Fes.」のチケットは23日17時から、LANDの公式サイトで販売開始。なお、学生割引なども用意している。詳細については、下記のリンクより。また、三条市のふるさと納税でも返礼品として受け付ける予定。
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