【妻有新聞】十日町らしい炭酸飲料を グリーンサム サルナシやホーリーバジルで

グリーンサムが開発した十日町ハーバルソーダ

「十日町らしい飲み物を片手に大地の芸術祭を巡ってほしい」—。十日町市川西地区木落の合同会社green36(グリーンサム、山家悠平代表)が11日、伊達産のサルナシ(キウイフルーツの原種)と松之山産の香草ホーリーバジル(神目箒=かみめぼうき)を使ったノンアルコール炭酸飲料「十日町ハーバルソーダ」の販売開始を発表した。

同社は芸術祭で名が知られる十日町で多くの来訪者が手に取りやすく、持ち帰りも可能な商品を開発しようと考えた。そこで他地域では生産が少ない十日町産のサルナシとホーリーバジルに着目。それぞれの生産者が知り合いだったことから「十日町ならではの新しいものを作り盛り上げたい」と申し出たところ賛同を得て昨年6月から開発を始めた。

都内の飲料プロデュース会社の協力で、サルナシとホーリーバジル、炭酸の配分量を繰り返し調整して納得できる飲料が今年3月に完成した。ハーバルソーダは爽やかな甘みと酸味、香草のほのかな香りが特徴的で炭酸との組み合わせが絶妙な飲料となった。山家さん(36)は「サルナシの酸味が炭酸のはじけ方を強くするため比率の調整が難しかったが、自信を持てる飲料が出来上った。ラベルは都内在住のデザイナーに依頼し、アートの町に相応しいものに仕上げた」と話す。

同社副代表の田中智也さん(33)は「十日町に訪れた人たちに手にしてもらうことが目的でオンライン販売は考えていない。ギフトボックスも作り土産など贈答品需要も取り込みたい」と展望を語る。

今年は5千本の販売を見込み、来年は芸術祭の本番年であることから1万本の販売をめざす。ハーバルソーダは200㍉㍑入りで税込590円。クロステン、まつだい農舞台、清津峡渓谷トンネル近くの清津百貨などで販売している。 写真=グリーンサムが開発した十日町ハーバルソーダ(14日)

 

妻有新聞2023年(令和5)6月24日号】

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