【キシャメシ】6月26日 記者、デイリーヤマザキ新潟大島店が好き過ぎて、むせび泣く

アイドルのポスターと傘付きの電気スタンド、ラジカセ・・・中学の友達の部屋がこんなだった

記者稼業なんかしていると、毎日決まった時間に昼休みが確保できるわけではない。ちょうどよい時間に食べそびれるくらいならまだしも、とても店に入ってランチする余裕などない日ももっぱら。そういう時はコンビニで調達して移動中に済ます。今日はそういう日だ。記者は数あるコンビニの中でもデイリーヤマザキを特に推しと認定している。

新潟市中央区のデイリーヤマザキ大島店

デイリーヤマザキの店舗には「デイリーホット店」と「HBP店」の2種類が存在するが、店の中にベーカリーがインしている前者は、美味しい焼きたてパンが食べられるのが良い、というかそれ以前に、各店舗で独自性が高く、個性的な店づくりも多くみられるので行くのが楽しみになる。そして新潟で、その個性がダントツと評判になっている「デイリーホット店」が、本日ご紹介する「デイリーヤマザキ新潟大島店」だ。

昭和の駄菓子屋の店先の感じ

衛生用品のコーナーには昭和の薬局に必ず置いてあったサトちゃん(頭に穴あき)が

新潟県庁から三条小須戸線を三条方面に車で7分程度という場所柄、記者はなかなかのヘビーユーザー。ここの名物が「大島あんぱん」。ふかふかの外側に北海道十勝産の小豆を使用したあんことホイップクリームがびっしり入っているという、聞いただけで中高年のQOLを蹂躙するような贅沢アンパンが震えるほどウマい。

ビーバップ世代は思わずにんまりする「城東のテル」のPOP

誰が当時のネオソフトのCMを知るというのか

ただ、この店の個性において「大島あんぱん」はほんの一部。問題はその店づくりのぶっ飛び具合、店内すべて昭和レトロ演出にあふれているところ。あるネットニュースには「コンビニの中に昭和レトロの商店街が」などと書かれていたが、芯を食っていない例えだ。記者に言わせれば「中学の友達の部屋」そのもの。アイドルのポスター、ダイヤル式テレビ、ビンのファンタ・・・この昭和演出の仕掛け人(店長なのだろう)と記者は完全に同年代に違いない、面白がるネタが同じだ。

袋ラーメンと言えば土曜の昼、土曜の昼と言えば「独占女の60分」

例えば、袋ラーメンのコーナーには「独占女の60分」の画面を模したオブジェが置かれている。1970年代後半に人気を博したこの番組を見ながらどんぶりのインスタントラーメンをすする、当時の少年はすべからくこんな土曜日の昼を過ごしたのではないか。こういうニッチな、しょうもないがステロタイプでない笑いどころが、ことごとくクリティカルに刺さる。

しかもそんな店内昭和演出のほとんどが、ボール紙などで手作りしたものなのだからもう泣けてくる。ためになったねえ~。

本日の買い上げ。「大島あんぱん」「味わいカレーパン」「炒り卵サンド」「瓶のファンタ」

看板商品の大島あんぱん。焼き印がカッコイイ。あんことホイップクリームというリッチな洪水

ちなみに本日購入したのは「大島アンパン」「炒り卵サンド(喫茶店の味、だそうだ)」「カレーパン」「瓶のファンタグレープ(レジで栓を抜いてもらえる)」の4点。レシートを誤って捨ててしまったが、全部で600円程度。満足したのは言うまでもない。「それが大の大人の昼食か?」と言うなかれ。

デイリーヤマザキ大島店を本当の意味で楽しめるのは、昭和38年~45年生まれくらいではないかと思う。ほんといい加減にして欲しい、こっちは昼ご飯の時間を惜しんでコンビニに来ているのだからあまり楽しませないでいただきたい。

(編集部・I)

【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。

 

【デイリーヤマザキ新潟大島店】

新潟市中央区大島17-9

24時間営業 年中無休

<グーグルマップより>

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