新潟県新発田市の新名所「蔵春閣」が盛況、二階堂市長「これほどの影響力は想定していなかった」 貸館利用も7月から開始
新潟県新発田市の二階堂馨市長は6月30日、定例会見を開き、4月末にオープンした「蔵春閣(ぞうしゅんかく)」について言及した。
グランドオープンを迎えた「蔵春閣」は、1912年、新発田出身の大実業家である大倉喜八郎によって、東京の墨田川沿いにあった向島別邸内に建てられた迎賓館で、政財界の大物や海外の賓客をもてなした。
2017年に公益財団法人大倉文化財団から新発田市へ寄贈が決定し、2020年から東公園内での移築工事が進められ、2023年4月29日に開館した。開館初日から約1,700人が訪れ、5月中旬には来場者数が1万5,000人を超えた。現在は約2か月で4万人以上が来館にしている。
7月1日からは貸館サービスが開始され、結婚式などの祭事や会社の会議、ミニコンサートなどの様々な用途での活用が期待される。貸館サービスを受けるには、利用月の2か月前までに電話予約(蔵春閣 0254-28-3255)をする必要があり、施設の利用状況や施設利用の注意事項などは新発田市のホームページで確認できる。
「蔵春閣」についての詳細な情報は、新発田市の公式ホームページを参照。
新発田市の二階堂市長は「蔵春閣」のグランドオープンについて、「すごいものを我々は手にしたと思う。誘致をする際には、これほどの影響力は想定していなかった」と話した。
続けて「これを起爆剤にしない手はないと思っている。(新発田市の名所として)よく言われているのは、月岡温泉。新発田のプラットフォームの1つにはなってはいるが、そこで終わっていた。月岡温泉と新発田市の市街地との架け橋が今までは上手くいってなかった。そういう意味では、(架け橋となるような)ツールの一つを手にしたと思っている。これからの新発田に必要なことは『象徴』を作ることだと考えている」と期待感を語った。
【グーグルマップ 蔵春閣】
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