【妻有新聞】明石の湯改修、地元から疑義相次ぐ 十日町市 市議会、予算執行に異例の付帯決議可決

改修前の憩室。市の改修計画に疑義が出ている(明石の湯関連サイトより)

大地の芸術祭の作品展示の充実で閉館方針を示し、議会否決された十日町市の「明石の湯」は、継続運営が決まり、市は「フアミリー層など利用者増加を」と改修費約6,000万円の補正予算を6月定例会最終日の26日に提案。質疑では「市民が望むのはこれまで通りの明石の湯。改修内容は市民が求めるものと違う」「キッズルームはどこに出来るのか。具体性がない」など改修内容に疑問の意見が相次いだが、補正予算は賛成多数で可決。だが市議6人の連名で改修予算執行に対し付帯決議(意見)を求める発議が出て、全会一致で4項目の意見決議を可決した。

提案者を代表の大嶋由紀子氏は「これまで以上に市民からも来訪者からも愛される施設になるように」と、予算執行に際し実現を求める4項目を述べた。「飲食ができる憩いの場としての休憩室、個室を確保」「高齢者に配慮した施設」「キッズルームを確保」「誘客に努め事業を継続」の実現を求める。地元の東部地区振興会・竹村茂夫会長は「住民の多くは元に戻ると思っていたが厨房もなくなり、ちょっと違うと受け止めている。6月議会までに時間があったのだから市民の話しを聞くべきだったのでは。市議会が付帯決議した要望意見はぜひ実現してほしい」と改修プランを疑問視している。地元関係5振興会長は要望意見書を19日、池田副市長に提出した。

改修費6,000万円は、設計監理600万円、改修工事費5,400万円の内訳で今後実施設計で具体的な改修内容が示される予定。改修は8月から3か月間、明石の湯を休館して行い、11月から再開。12月市議会で来年4月以降の運営者を指定管理で決める議案を提案する方針だ。

妻有新聞 2023年7月1日号】

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