にいがた経済新聞編集部発「今週の編集後記」
編集後記
今週から、にいがた経済新聞編集部の現場記者による雑感コラムを「今週の編集後記」として順番に掲載していきます。日々新潟県内の取材活動をしている現場記者の主張を掲載していきますので、ご愛読のほどよろしくお願いいたします。(編集部)
報道の「正確性」と「迅速性」について
「正確性」と「迅速性」は、情報を得るためにユーザーが重視するファクターの中でも極めて重要な要素といえるだろう。プリミティブな情報欲求として、「今何が起きているのか」という情報と「より早く情報として取り込む」という要素は、自分自身の心身の安全を図るためには重要なことだと遺伝子レベルで浸透しているのだと思う。
例えば、私は新潟の事件取材を多く扱う役割をしている。心掛けていることは、私の事件記事を読んで同じような犯罪行為に遭う確率が少しでも減らすことができたらと思っている。「正確性」と「迅速性」に「網羅性」を加えることで、新潟県内の防犯に役立てばと考えている。
今週、木曜日の早朝に衝撃的なニュースが飛び込んできた。バイパス上でトラックと歩行者が衝突し、歩行者は命を失った。その影響でバイパスは通行止めとなり、通勤ラッシュの時間でただでさえ車両が敷き詰められた状態になるバイパスは一時的に麻痺した。
こうした大きな影響が出た時に頼りにされるのが、「報道」だと思っている。情報の裏を取り、事実を把握し、迅速に情報を提供する。このフェーズをいかに早くすることができるかで、人々の「報道への信頼」が変わってくると考えている。
「正確性」と「迅速性」を高める努力を怠らず、今後も報道の質と信頼を高めるために精進していきたいと考えている。
(編集部・K)
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