蒲原神社(新潟市中央区)最大の神事「御神籤(おたくせん)」、4年ぶりの賑わいの中で実施
4年ぶりの蒲原まつりが開催されている蒲原神社で7月1日夜、一年の農作物の獲れ高を占う「御神籤(おたくせん)」が行われた。占いの結果は、「五穀七分の作風あり」。実りは平年並みで、風と虫に注意が必要というお告げとなった。
御神籤は約830年続く蒲原神社最大の神事。19時過ぎ、境内の神楽殿にて金子康弘禰宜(ねぎ)が、くじの入った筒を振った後、1本を引いて出たくじを読み上げた。蒲原まつりの4年ぶりの復活に伴い、多くの観客が御神籤の様子を見守り、くじが読み上げられると、見物者から拍手が沸き起こった。
金子隆弘宮司(93歳)は、「大勢の観衆が戻ってきたことは、氏子の人たちがいかに大事にしていたかのたまもの」と、蒲原まつりが4年ぶりに開催できたことを喜んだ。
御神籤を初めて見たという新潟市中央区在住の女性(45歳)は、「神聖な雰囲気があり、歴史を感じる神事だった。大きな災害のない年になってもらいたい」と話した。