【警備員あっぱれ】新潟総合警備保障の社員2人が特殊詐欺被害を未然に防いで新潟北署から感謝状
新潟北警察署は7月3日、管内で発生する恐れがあった特殊詐欺被害を未然に防いだ功績で、新潟総合警備保障株式会社の警備員の横堀草太さん(37)と北見竜さん(22)に感謝状を贈呈した。
事件が起こりそうになったのは2023年6月18日。新潟市北区在住の70歳代女性のもとに携帯電話事業者を名乗るものから「サイトの利用料金が1年間未納になっている。金額がかなり大きくなったが、とりあえず前金として9万9,600円だけはすぐに払ってほしい」という電話があった。女性は身に覚えがなかったものの、電話に指示されるまま金融機関のATMで金銭を振り込もうとしていた。その矢先、業務で同所に居合わせた北見さんが、電話をかけながらATMを操作している女性の姿を発見しこれを横堀さんに報告。横堀さんが女性に声をかけたが、当初は聞く耳を持ってくれなかったという。二人がかりで粘り強く説得した結果ようやく女性に理解され、一連の経緯を横堀さんが警察に通報を行い、事は未然に防がれたという。
感謝状を手渡した新潟北警察署・白井秀夫署長は「警備会社の社員の方が、特殊詐欺被害に遭いそうな人を発見して未然に防いだケースはとても珍しく、勇気をもって対処していただいたことに敬意を表す」と謝辞を述べた。
県内では今年に入り、特殊詐欺事件が異常な頻度で発生しているが、新潟北警察署管内ではまだ発生件数ゼロの記録が続いている。その一方で「受け子」(特殊詐欺において振り込まれた金銭を引き出す役目)の検挙数は県内でも上位に挙がっており「特殊詐欺に強い新潟北署」を印象付けている。
【関連記事】