JR東日本スタートアップ株式会社(東京都港区)が「鉄道わさび」をGALA湯沢で提供開始
JR東日本の子会社でベンチャーへの出資や協業を推進するコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)のJR東日本スタートアップ株式会社(東京都港区)と、株式会社ガーラ湯沢(南魚沼郡湯沢町)は29日、JR東日本沿線の湧水を活用し栽培された「鉄道わさび」を、GALA湯沢スキー場内レストランにて数量限定で提供を開始する。
国産のわさびは世界的な和食ブームにより世界的に需要が高まっている農作物であり、サプリメントなどの加工品としても高値で取引されている。しかし、昨今の気候温暖化に伴うわさび田の水温上昇、干ばつ傾向の深刻化などで生育環境が年々悪化。この10年ほど収量は右肩下がりが続いている。
こうした中、JR東日本スタートアップ株式会社は2020年12月、JR東日本の沿線で豊富に沸きだす湧水を活用し、日本の湧水資源を活用したわさび栽培の事業化を進めるグリーンインパクト株式会社(千葉県千葉市))との実証実験を行い、育成に成功した。
湧水はミネラル分も豊富で、年間を通じて水温も低く、わさび栽培に適しているという。またGALA湯沢スキー場の下を走る上越新幹線のトンネル湧水は駐車場の消雪や軟水化装置を介して飲用水として利用されている。今回、このトンネル湧水を引き込むわさび棚を造成し、わさび栽培を開始。将来的には「GALAブランドわさび」として土産品、JR東日本グループ会社への提供を進め6次産業化を目指す。
【関連リンク】
JR東日本スタートアップ株式会社
https://jrestartup.co.jp/
株式会社ガーラ湯沢
https://gala.co.jp/winter/