佐渡汽船小木―直江津航路でジェットフォイル「ぎんが」が就航
佐渡汽船株式会社(新潟県佐渡市)は経営改善を図るため、小木―直江津航路で高速カーフェリー「あかね」からジェットフォイル「ぎんが」に変更し、29日午前8時55分に新潟県上越市の佐渡汽船ターミナルからジェットフォイルが就航した。
この日は、就航前のセレモニーで佐渡汽船ターミナルに近くにある上越市立古城小学校の児童14人が「古城鼓童子」と題した太鼓演奏を披露したほか、代表の古城小6年生女子児童が「ぎんが」の船長に花束の贈呈を行った。
「あかね」は片道100分かかったが、「ぎんが」は片道75分で佐渡まで行くことができる。直江津からは午前と午後に1便ずつで、全体では2往復の便があり、最大で200人を収容できる。この日の午前の便には51人の利用客があった。午後の便は午前9時30分現在で21人の利用客があるという。
佐渡汽船の本間直喜営業部長は「佐渡のレンタカーを利用した日帰りプランも用意している。上越市から75分で行かれるので、ぜひ佐渡に来てほしい」と話していた。
佐渡汽船の2020年12月期の連結業績はコロナ禍の影響などで、親会社株主に帰属する当期純損益が25億4,700万円の赤字となった。昨年から新潟県や上越市、佐渡市と協議を進め、高速カーフェリーからジェットフォイルへの変更による赤字幅縮小に取り組むことになっていた。ただし、「ぎんが」では自家用車が運べないため、観光客の移動手段が課題となっている。