【収入&ボーナス上昇するも…】2023年夏期の新潟県内消費動向、物価上昇で「生活実感」は悪化 第四北越銀行調査

第四北越銀行

第四北越銀行(新潟市中央区)が7月7日、消費動向調査のレポートを発表した。同調査は、第四北越銀行が夏と冬の年2回実施しているもの。

それによると、収入CSI(増えた-減った)は▲11.5となり、2022年冬期の調査と比べ4.6ポイント上回り、2期ぶりの上昇となった。回答者からは「2023年度にベースアップがあり給与額が増えた」など勤務先の賃上げに触れる意見があった半面、「ベースアップは役職者のみ」「賃上げは大企業のみだと思っている」など、その恩恵にあずかっていないという意見も見られた。先行きを示す収支予想CSIは▲15.5となり、先行きの収入は低下が見込まれている。

またボーナス収支予想CSIは▲16.0で、前期に比べ4.5ポイント上回り、3年連続で上昇となった。

収入増の実感がある一方で、生活実感CSIは▲36.0と2022冬の調査に比べて2.0下回り、3期連続で悪化している。この数字は新型コロナウィルス感染症に関する緊急事態宣言が全国で出された2020年夏(▲35.7)の水準を下回っている数値。「悪くなった」という回答者の多くが「物価上昇」による影響を挙げている。

レポートは「県内でも賃上げの動きは出てきて入るものの、先行きの収入予想が低下する一方で、物価上昇はまだこの先も続くとなれば、足元の収入増があっても不安感から消費拡大にはつながらない」とまとめている。今後、県内で賃上げ傾向が持続されるかが消費拡大のカギとなる。

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