新潟駅南口中央広場へ2年ぶりにチューリップの花絵が展示
にいがた花絵プロジェクト実行委員会は29日、廃棄されるチューリップの花、約2万本を用いた花絵を新潟駅南口中央広場で製作・公開した。この試みは今年で29年目を迎えるが、前回は新型コロナウイルス感染拡大の影響から中止となっており、今回は2年ぶりの展示となる。展示期間は5月2日まで。
新潟県はチューリップの球根の生産量では富山県に次ぎ全国第2位、切り花の出荷量では全国1位を誇る。チューリップは新潟県の花にも指定されており、生産地としては五泉市が特に有名だが、新潟市内でも黒崎や横越などの地域で盛んだ。
チューリップの球根は出荷できる大きさまで育てるために長い時間がかかるが、その間に咲く花は、栄養を根に回すためにすぐに切られて廃棄されてしまう。この廃棄されるチューリップの花を回収し、花絵として有効利用する活動を続けているのがにいがた花絵プロジェクト実行委員会だ。
チューリップを用いた花絵の製作は今年で29年目を迎えるが、昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響から中止となった。今年も感染防止の観点から、これまで募集していた一般参加は中止し、実行委員会スタッフと関係者、約40人で花絵を製作した。10時から約3時間かけ完成した花絵は、縦3.6メートル、横5.6メートル。県内の生産者から集めた約2万ものチューリップの花が使われている。
なお、例年は一般参加者とともに花摘みの体験を同日に実施していたが、今年は開花が非常に早かったことから、24日に摘んで冷凍保存した花を使用しているという。
切り花のため、鑑賞できる期間は非常に短い。展示は5月2日までだが、花々の美しい色合いを楽しむためにはより早めに訪れることをお勧めする。
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