【キシャメシ】7月10日、記者が「新潟に来たなら絶対食べておくべき」オムライスを教えます

梅雨なのだから仕方ないが、雨が続く、今週いっぱい。ちょうど新潟駅南に差し掛かった昼12時少し手前、やれやれと滅入る。なにか美味いものを食べて気分転換しよう、と思う。駅南けやき通りまできたら、食堂もりしげのオムライスがある。

食堂もりしげは、けやき通りの一番端っこにある。昔、美味しいとんかつ屋があった場所。この辺も道路の事情が変わって、景色が一変した。


木の風合いを活かした、とてもおしゃれな店構え。店内の暖かな雰囲気も女性客やカップルにおすすめ。ゆったりめのBGMを含め、ご飯を美味しく食べさせる舞台装置が素晴らしい。オムライスは確かに評判だが、夜は本格的なイタリアンも楽しめるというのも良い。

オムライスといえば、おじさん層に熱い支持を得る、薄焼き卵でケチャップライスをくるんだレトロオムライスの他に、今回紹介するいわゆるタンポポオムライス、そして最近はトロトロ卵にドレープをつくって巻きつけるようにライスにまとわせるドレスドオムライスというのもある。タンポポオムライスといっても、30代以下は名前の由来がよくわからないのではないか。もう38年も前になる、伊丹十三の名作映画「タンポポ」が公開されたのは。ケチャップライスの上にフワフワオムレツを載せ、そのセンターにすっとナイフを入れるとヒラヒラとオムレツがほどけてライスの表面を覆うという、なんとも「映え」な演出を、そんな昔に伊丹はよく思いついたものだ。どこかの名店のオマージュなのだろう。


さて、食堂もりしげ「自慢のオムライス」はケチャップ、カレーソース、デミソース、ビーフシチューという4タイプのソースで分かれる。贅沢に相がけもできる。本日はビーフシチュー載せ(税込1,550円)でオーダー。サラダもついたセットだが、これに60円プラスすると日替わりのちょこっと惣菜が2品加わる。これは黙ってつけておけ。ちなみに今日は「カポナータ」と「サツマイモのサラダ」。

先にサラダが着皿。うん素晴らしい。プラスしたおかず2品も美味しい。皿のサイドにすっと引かれたバルサミコソースがにくい。

このサラダも良い。プラスしたちょこっとおかずも美味しいし、横に引かれたバルサミコソースがにくい

そしてややあってオムライス着皿!待ってました。もう上のオムレツがぷるぷる震えている。上にかかったビーフシチューを一口。おう…深いコクとホロホロと崩れるやわらかビーフがたまんねっす。

もう、上に載ったオムレツがプルプル震えんばかり。どうですかこのビジュアル

よく煮込まれたビーフシチューは芳醇という言葉すら似合う

そしていよいよオムレツカットの時間だあ。見事に花開きました!フワフワオムライスの中は半熟のトロトロ。これ下手な店のだと、しっかり熱が通ってなかったり、通しすぎだったりするが、さすが完璧。卵に熱が通って濃厚な旨みが引き出される、その頂点の状態。これに煮込みに煮込まれたビーフシチューを絡め、芳ばしいケチャップライスに乗せて一気に頬張る。混然一体となった美味しさが記者の脳を溶かし、からだ中から幸せホルモンがだだ漏れる。この美味さに抗うすべなどどこにもない。

上手くカットできたつもりだったが、イマイチばえていない様子

新潟に来たら、マジで食べておいたほうが良い、食堂もりしげのオムライスだけは。

(編集部I)

 

【食堂もりしげ】

新潟県新潟市中央区米山2丁目9-9

営業時間 11時半~21時  火曜定休日

<グーグルマップより>

【NIIKEIキシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。

【前回のキシャメシ】

【キシャメシ】いきいきプラザにて「味良し、価格良し」のカレーに出会う(新潟県妙高市)7月8日

 

 

 

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