【北陸の活力が日本の活力】北陸地方整備局の新局長が就任会見、管内の印象や特徴について言及
新潟県、富山県、石川県を管轄する国土交通省の地方支分部局である北陸地方整備局の局長に7月4日付けで就任した遠藤仁彦氏は7月11日、新潟市中央区にある新潟美咲合同庁舎において就任記者会見を開き、今後の抱負などを語った。
新局長に就任した遠藤氏は、北海道出身で1965年生まれの58歳。北海道大学工学部土木工学科を卒業後、1988年に北海道開発庁に入庁。その後、2000年に農林水産省水産省に入庁し、2016年には防衛相の沖縄防衛局の次長に就任した。
そして、前職の国土交通省大臣官房技術参事官(港湾)を経て、北陸地方整備局の局長に就任した。
記者会見で局長に就任した遠藤氏は冒頭、北陸地方整備局管内の印象について「国際的に勝負ができる『ものづくり産業』が集積しており、多様な観光資源もある。3大都市圏とおおむね300キロ圏内に接しているという特異なロケーションに加えて、海の向こうを挟んでみると中国を含む東アジアの大きな経済圏があるというロケーションの中で北陸地域があると捉えている」と話した。
今後の展望については、「北陸地域の地域の人たちや国民が安心して北陸にお越しいただくためにも、ベースとしての安全安心を実現させていく。そのためには、災害に備えた流域治水の推進や災害リスクを前提とした危機管理体制をしっかりとって、強化していきたいと思う」と語った。
また、遠藤氏は会見内で「日本が活性化する時には、首都圏だけが元気ではいけないと思う。色々な地方には役割があり、北陸地方を含めた地方が活性化し、日本全体が活性化しなければいけないと思う」とも語っていた。