新潟県が長岡市、村上市、阿賀野市、魚沼市で計9人の新型コロナ新規感染と、既存患者から3人の死亡を発表
新潟県は30日15時30分、長岡市、村上市、阿賀野市、魚沼市で県内2283例目から2291例目となる新型コロナウイルス感染症患者が計9人確認されたと発表した。
加えて、29日までに新たに3人の新型コロナウイルス既存患者の死亡が確認され、県内の死亡者数は計25人となった。3人とも75歳以上の高齢者であるが、県はプライバシー保護の観点から、死亡した患者に関する情報は公開しない方針である。
新規感染者9人の内訳は、長岡市で6人、村上市、阿賀野市、魚沼市で各1人ずつ。現時点で感染経路が分かっていない感染患者は長岡市の1人のみ。
感染症対策・薬務課の星名秋彦課長は「ここ数週間、カラオケやカラオケ店での飲食により高齢者が感染する事例が県内全域で増えている。飲食店の時短営業が注目されがちだが、昼間もこれまでと同じ感染対策を徹底して欲しい」と注意喚起した。
新規感染患者の概要
2283例目は村上市在住で公務員の20歳代男性。28日に発表された2244例目(村上市在住の公務員の女性)の濃厚接触者。
2284例目は阿賀野市在住で会社員の20歳代女性。29日に発表された2265例目(阿賀町在住で会社員女性)の濃厚接触者。
2285例目は魚沼市在住の90歳代女性。陽性患者が発生している医療機関関連の接触者。
2286例目は長岡市在住で無職の70歳代男性。感染経路に関しては現在調査中であるが、行動歴などからある程度特定できているという。
2287例目は長岡市在住で無職の70歳代女性。現時点で感染経路は不明。
2288例目から2291例目の4人は全員長岡市在住で、29日に発表された2268例目(長岡市在住の会社員男性)の家族。
一方で、26日に発表した2199例目の新発田市在住の女性について、患者発生届の取り下げがあった。女性は医療機関での抗原検査で陽性となったものの、その後別の医療機関でPCR検査を実施した結果陰性との結果がでた。また、濃厚接触者などに対して行ったPCR検査で感染者が確認されず、本人に感染する行動が確認されないことなどを総合し、保健所より発生届の取り下げの申し出があったという。これにより、陽性の取り下げや再陽性などを除いた新潟県の累計感染者数は2285人となった。
連休中の診療体制について
5月1日からは連休となるものの、新潟県新型コロナウイルス受診・相談センター(電話番号:025−256−8275)はこれまでと同様に毎日24時間対応し、相談者の近隣の診療・検査医療機関や地域外来・検査センターへの案内が可能である。また、県は診療・検査医療機関に受診する際には、感染防止のため、事前の電話予約や受診時のマスク着用などを呼びかけている。
なお、地域外来・検査センターは上・中・下越に各1箇所ずつ、1日100県程度のドライブスルー方式での検体を採取によるPCR検査が可能である。
星名課長は連休期間中の過ごし方について「特別警報の効果が出始める時期でもあるが、連休中は検査数が減少するため新規感染患者数が減少すると予想される。しかし、新規感染者数の減少によって開放的になってしまわず、感染対策の徹底をお願いしたい」と話した。
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