【負債総額約5,700万円】洋菓子製造販売の双葉商事(新潟県新発田市)が破産申請へ

株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、株式会社双葉商事(新潟県新発田市、設立1973年10月1日、資本金2,000万円、斎藤正社長、従業員10人)は7月3日付で債権者に通知を出し、事後処理を五十嵐広明弁護士(伊津・五十嵐法律事務所、新潟市中央区)に一任した。今後は破産による整理を予定している。負債総額は、約5,700万円が見込まれる。

双葉商事は1973年10月に設立された事業体で、洋菓子の製造販売を手掛け、本社地の新発田市諏訪町には工場及び店舗を併設していた。また、新発田市緑町、新発田市本町(新発田病院内)にも店舗を設置し、生菓子や焼菓子などの様々な商品を取り揃えていたほか、イートインスペースも備え、幅広い顧客ニーズに対応していた。

しかし、昨今の新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛等で集客が落ち込み、病院内に設置していた店舗は面会制限等の影響を受け、特に落ち込みが大きかった模様。感染の収束や行動制限の緩和などで集客に回復の兆しが見られた時期もあったが、他社との競争激化や昨今の原材料・光熱費高騰などの影響も加わり、経営環境は一層厳しさを増し、2023年3月期の売上高は約1,700万円にとどまっていた。また、約700万円の赤字を計上し、債務超過額も拡大していたもので、資金繰りも限界に達し、今回の事態に至った。

新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは105件目となる。

 

【直近の県内の倒産・民事再生など】
【負債総額約1億600万円】球根生産販売などの西脇農園(新潟市南区)が破産開始決定 (2023年7月13日)

新潟印刷(新潟市江南区)が民事再生法申請、負債総額は約6億7,500万円 (2023年6月30日)

木材・新建材など販売のイタヤ(新潟県田上町)、関連会社とともに民事再生法申請 2社の負債合計は約40億円 (2023年6月23日)

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