【妻有新聞】今秋決戦へ、現職の前哨戦激化 衆院新5区 「梅谷VS髙鳥」、魚沼エリア攻略に関心

次期衆院選で四度対決する立憲・梅谷氏(右)と自民・髙鳥氏(7月10日、林屋旅館で)

内閣改造後の秋の解散がささやかれる衆議院。「10増10減」で選挙区が1減となる新潟県の新5区(十日町市・津南町・上越市・妙高市・糸魚川市・南魚沼市・魚沼市・湯沢町)は、1期の立憲現職・梅谷守氏(49)、5期の自民現職・髙鳥修一氏(62、比例区)が党支部長に就任し、四度目の直接対決が決定している。

新たに加わった魚沼エリアへの浸透がカギとなるなか、両氏とも頻繁に魚沼エリアでの街宣や辻立ちなど重ね、前哨戦を展開している。 前回選はわずか130票の僅差で、小選挙区を制したのは梅谷氏だった。新5区の有権者数は35万人余(現6区27万人余、うち十日町市津南町は5万1,000人余)。新たに加わる魚沼エリアの有権者数8万2,000余。前回選が僅差だっただけに、両氏とも魚沼エリアでの浸透度が当落に大きく関わるため、積極攻勢をかけている。

梅谷氏は現在、党政務調査会長補佐や拉致問題対策本部事務局次長を務める。ツイッターやフェイスブックなどSNSでの発信を頻繁に行い浸透を図っている。公式ホームページの6月23日付活動記には『地元をとことん回らせて頂きます。そして、たくさんの声をこの身に浴びながら、政権のもう一つの選択肢として信頼感を高められるようとことん汗をかいて参ります』と次期選挙に向けたメッセージを発信している。

自民県連会長を務める髙鳥氏もツイッターやフェイスブックなどSNSを活用し積極発信。6月のLGBT法案採決を腹痛を理由に途中退席し注目を集め、安倍元首相銃撃事件から1年の今月8日付ツイッターでは『安倍元総理がダメだと仰っていた法案を全力で通した人が、今更、「安倍元総理のご遺志を受け継いで」とか、言わないで頂きたい』と記すなど、岸田内閣と距離を取る姿勢を強め関心を集めている。

両氏は7月10日に行った一般国道353号十二峠新トンネル開削期成同盟会総会にそろって出席。梅谷氏は「十二峠新トンネルの進捗には管内における他のインフラ整備、進捗などの状況も影響を及ぼすに違いない」とし、国会での防衛財源確保の課題に触れ「私は防衛費を増やすことは賛成。ただこれまで補正予算に組み込まれていた決算剰余金が防衛財源に充てられる。今後補正を含め財源確保を皆さんと一緒に知恵と汗をかいていかねばらならないと考えている」と防衛費財源のため今後の予算確保の困難性が増す可能性を指摘している。

一方、髙鳥氏は「353号十二峠は重要な道路。だが過去最近2回大きな地盤災害があったり、通行しにくいヘアピンカーブがあったり、原発からの避難路という意味においても早急な整備が期待されるところ」と言及。加えて「水落会長の現実的に前に進めて行こうという話しを重く受け止めさせて頂く。防衛財源、あるいは子ども予算確保のために歳出改革という言葉が使われているが、大切な道路財源が削減されることがないよう、政権与党の立場からしっかりと声を上げたい」と話した。

妻有新聞 2023年7月15日号】

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