【キシャメシ】7月17日 記者、漁協の海鮮ちらし(並)をもっと早く紹介するべきだったと反省する
午前中はファミレスで打合せ。仕事の話、けっこう盛り上がる。
「ケツは何時まで大丈夫?」
「今日実は、キシャメシ当番の日なんすよ。ご飯食べて、原稿出さなきゃ。そうだ、〇〇さんご飯一緒にどうですか」
「どこに行きます?」「前、〇〇さんに教えてもらえてもらった漁協のあそこは?」
「あそこやめません?あんまり知られたくないんですよね。安くてうまいからあんまり混むようになると嫌だし」
「いうて、もうかなり知られてるでしょ」
たしかにキシャメシがはじまって以来、何度もこの店のことは頭をよぎった。が、彼が言う理由で紹介をためらっていた。器の小ささを笑っていただいてかまわない。
というわけで、二人が訪ねたのはピアBandai、の隣にある新潟漁業協同組合が入る「水産会館」2F「地魚食道・瓢(ひさご)」。
人だかりのピアBandaiの人混みを尻目に、通路をはさんで隣の建物へ・・・と、こちらもかなり混んでるな。ピアBandaiには鮮魚店直営の港食堂や、全国から来客がある「弁慶」があり、こっちは穴場だと思っていたのだが、そこは3連休最終日だ。
さっそく階段を上がり、瓢へ。
ここは券売機で食券を買って受け渡しのおばちゃんに出すカフェテリア方式、というか学食方式。券売機で「ちらし(並)」1,400円(税込)を押す。ん、1,400円?あれ、ちょっと前まで1,000円切ってなかったっけ、ちらし(並)。値上げしたのか。
まあ、ここまで来たら食べてくけど・・・
券売機の下に触書「ただいま30分待ちです」。ふーむ、30分か。ぎりぎり待てない時間じゃないけど・・・
この「海鮮ちらし(並)1,400円、30分待ち」って絶妙に大人が「まあ仕方ないか」となるラインだ。負けたよ・・・
「14番の方あ~」30分しておばちゃんの呼ぶ声。値上げ分でおばちゃんが時給上げてもらっていると良いな。
着丼。ご飯の大盛とエビ汁のおかわりが無料。ここが変わっていないのはうれしい。
さあみなさんご唱和ください、ご一緒に、せーの「宝石箱やあ!!!」
ブリ、カンパチ、いくら、マグロ(これは中トロ?)、甘エビ、タコ、ホタテ、北寄貝・・・確かに魚種は以前より増えた感じがするな。内容は日替わりかもしれないが、十分満足なラインナップ。間違いない、煌びやかである。
さすがに漁協直営だけあって、プリプリのシコシコ。エビ汁もウマい。贅沢した甲斐はあった。この気持ちにウソは一切ない。
店を出て、打ち合わせの相手と顔を見合わせた。「なんか『ギリ、また来るかもな』と思わせられるのは、負けた感じがしますね」と相手。
まあ、記者は・・・また、来ると思うよ(これが大人)。
(編集部I)
地魚食道 瓢(ひさご)
新潟市中央区万代島2-1
営業時間 7時半~16時 水曜、日曜定休
【グーグルマップ】
【NIIKEIキシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。
【前回のキシャメシ】