【目標大幅超】佐渡金銀山の世界遺産登録に向け、新潟縣信用組合(新潟市中央区)が県に寄付金贈呈
新潟縣信用組合(新潟市中央区)は7月18日、「佐渡金銀山」のユネスコ世界遺産登録を応援するため、新潟県へ20万円を寄付した。同組合は12日には、佐渡市にも30万円を寄付している。なお、同組合は佐渡金銀山世界遺産登録推進県民会議の会員でもある。
新潟縣信用組合では2022年12月23日から2023年3月31日まで、募集総額の0.01%相当額を佐渡市世界遺産推進基金に寄付する「けんしんプレミアム金利付定期積金『佐渡世界遺産応援定期積金』」を発売していたが、反響は大きく、当初の募集総額30億円に対し総計46億円の預金があった。
これを受けて、この7月12日には当初の寄付先予定していた佐渡市に寄付目録30万円分を贈呈したが、募集総額を大幅に上回った結果から「県全体での佐渡金銀山のユネスコ世界遺産登録に向けた推進活動をさらに盛り上げる」という名目で新たな寄付先に新潟県を加え、18日に新潟県の橋本憲次郎副知事へ寄付目録を贈呈した。
寄付目録を受け取った新潟県の橋本副知事は「(寄付は)大切に使わせていただく。世界遺産登録そのものはリピーター獲得につながらない例が多く、その意味ではゴールがない。足元を見据えて継続的な地域の活性化が求められる。予定では今年中に審査があり来夏には合否が出ている。当初の予定より1年延びたが、地域にとってはかえって良い準備期間になったのでは」と話した。
赤川新一理事長は「法人、個人ともに県民の関心が高いと感じた。『早く世界遺産登録になってほしい』という皆様の気持ちが、こういう結果につながったと思う」と話した。第2弾のプレミア金利付定期積金も模索中だという。
「25年ほど前に佐渡の勤務経験がある」という赤川理事長は「私が佐渡にいた当時は年間100万人超の観光客が訪れていたが、その時代並みに戻すのは容易なことではない。世界遺産登録をきっかけに、その時代に近づいて欲しい」と期待を込めた。
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