【ついに人身被害】「クマ出没警戒注意報」発令、湯沢町で70代男性が襲われた事件を受けて

新潟県農林水産部鳥獣被害対策支援センターが出した注意喚起チラシから

ついに、クマによる人身被害が今年度初めて発生した。場所は南魚沼郡湯沢町の三国地内。

2023年7月18日7時15分​頃、同地内で散歩をしていた男性2人組がクマに遭遇し、うち1人がクマに左腕を引っかかれる被害が発生。もう1人が大声を出したところ、クマは山方向へ逃げていった。襲われた被害者は、旅館の宿泊客だったという。

この人身事件を受けて新潟県農林水産部鳥獣被害対策支援センターでは「クマ出没警戒注意報」を発令し、7月18日から2カ月間「クマ出没警戒強化月間」とした。

同センターでは登山や山菜採りで山に入る際の注意として①鈴、ラジオなど音が出るものやクマ撃退スプレーなどを携行②子グマを見たら周囲に注意して立ち去る③単独行動を避ける④作業中はこまめに周囲を確認する⑤クマの出没した場所をチェックする⑥クマに襲われた場合は頭、首、腹を守る、などを挙げて意識を促している。

同センターによると、今年は4月から7月までで通報があったクマの出没件数は332件。昨年の同時期は380件以上の出没件数があり、今年は例年並みか、少ない部類に数えられる。

同センターでは引き続き、市町村や警察、消防などと連携し、出没情報を共有して警戒を呼び掛けていくが、今回は旅館宿泊客が襲われたこともあり、新たに地域の観光協会や宿泊施設などにも情報共有し、注意喚起していくとのこと。

 

【関連リンク】

新潟県農林水産部鳥獣被害対策支援センター

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