【負債総額8,020万円】OA機器・印刷機器販売修理などのナガタイ(新潟県長岡市)が破産申請へ
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、株式会社ナガタイ(新潟県長岡市、設立1947年6月6日、資本金1,000万円、今井文浩社長、従業員7人)は7月18日付で事業を停止し、事後処理を佐藤明弁護士(弁護士法人一新総合法律事務所長岡事務所、新潟県長岡市)に一任して破産申請の準備に入った。負債総額は8,020万円が見込まれるが、今後変動する可能性がある。
ナガタイは1940年4月に創業し、1947年6月に有限会社として法人化。1960年9月に長岡タイプライター株式会社に組織変更し、当初よりタイプライター販売を主力業務としていた。時代の趨勢から1985年頃を境にOA機器や印刷機器の販売にシフトし、1988年9月に現商号に変更した。地元長岡市を始め、新潟県中・上越地区を営業エリアとして官公庁、印刷業者、一般企業を顧客に持ち、判明するピーク時の売上高は1991年5月期で約4億1,000万円を計上した。
しかし、これ以降は市況悪化や競争激化などにより減収が進み、売上不足から2008年5月期以降は赤字が常態化するなど業績は低迷。また、2016年5月期には債務超過に転落し、これ以降も赤字から脱却できず、資金繰りは逼迫していた。2022年5月期の売上高は1億2,039万円に回復したが、当期純損失660万円と損益改善には至らず、2023年5月期業績も好転しなかった模様で、資金繰りが限界に達し今回の事態となった。
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