【キシャメシ】7月22日 新潟県長岡市でがっつり中華ランチを食べる(台湾料理 美食軒)
手頃な価格で量を多く中華料理が食べたいと思ったら、新潟県長岡市にある「台湾料理 美食軒」がおすすめである。国道8号線沿いのこの店は、関原にある新潟県立歴史博物館の近くにある。店内には、調味料の独特な香りが漂い、店員同士の中国語が飛び交う。時間帯によっては、客もネイティブ中国語スピーカーだ。一応台湾料理の店とうたっているが、かつて台湾で仕事をしたこともある記者にとって、それが台湾料理かといわれると、少し首を傾げたくなる。麺やスープの味が、本場のものとは少し違うのだ。
けれども、そのことは決して、料理の価値を下げるということではなく、味は問題なく美味しい。そして安い。日替わりランチは、800円で、ラーメン+一品料理をオーダーできる。この日の一品料理は、トマトと玉子炒め、ニラレバ炒め、麻婆豆腐の3種類から選べた。この手札なら、当然ニラレバを選択。ラーメンは、台湾ラーメンを選んだ。
ところで、台湾ラーメンは、ご当地の台湾にはない。台湾料理を起源に持つ日本国発祥の麺料理である。名古屋発祥とされている。いわゆる“名古屋飯”である。そんな蘊蓄をあれこれ考えているうちに、メニューがきた。
さっそくニラレバ炒めからいただく。ニラの風味が非常に豊かで、シャキシャキとした食感が口の中で広がる。ニラの香りがさらなる食欲をそそる。レバーの旨味とコクが加わることで、さらに深い味わいが生まれる。レバーの柔らかさとジューシーさも魅力で、一緒に食べることで相乗効果が生まれ、飽きることなく食べ続けることができた。
次に、台湾ラーメンを食す。まず、スープの辛味が印象的だった。辛さは中程度から強めで、一口飲むと、口の中に辛さがじわりと広がる。辛味に加えて、スープには豚骨や香味野菜の風味も感じられ、深いコクと旨みがあった。このスープは、冷えた体を温めるのに最適で、飲み込むたびに元気が湧いてくるような感覚だった。麺は中太でやや縮れ目なのが、この店の特徴である。もちもちとした食感があった。スープとの相性も良く、しっかりとスープを絡めて食べることができた。豚ひき肉は柔らかく、スープの味とよく合っていた。
メニューには、おまけにメンチカツがついていた。こちらもサクサクっと、柔らかい食感で、中はジューシーな肉の食感があった。
しっかり、たっぷり食べて、これで800円! 正直言って、文句ない値段だ。地元にこういうお店があると、まだまだ育ち盛りの記者には助かる。
(編集部・Y)
台湾料理 美食軒
新潟県長岡市関原南3-4882-1
営業時間
AM 11:00~14:30
PM 17:00~23:30
定休日
年中無休
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【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。